1月14日、新春恒例行事の「流山市消防出初式」が文化会館で行われました。当日は、市消防職員や消防団員など約600人と消防車両約35台が参加しました。ホールでの式典では、消防業務に功績のあった個人や団体に対する県知事表彰や県消防協会長表彰、市長表彰などの受賞式が行われました。
式典終了後は、会場を駐車場に移し演技の部が行われました。はじめは、一の台幼稚園の年長組の園児64人による歌とお遊戯。「防火」と書かれた揃いのハッピを着て園歌や、「勇気100%」、「火の用心」を元気よく歌ってくださいました。お遊戯では、歌う海賊団ッ!の「エールをおくるぅ!」の曲に合わせ息の合った踊りを披露。この曲は、日ごろ頑張っているお父さん、お母さんを「頑張れパパ!頑張れママ!」と応援する歌で、運動会でも披露され保護者の皆さんにもとても好評だったとのことです。寒さにも負けない子どもたちの踊りに、詰めかけた約500人の来場者からは、温かい拍手が送られました。
実戦消防操法の演技を行ったのは、昨年10月に行われた第20回流山市消防団実戦消防操法大会で優勝した第10分団の皆さん。西深井地域を管轄する同分団には、豊田浩一分団長以下12名の団員がおり、毎月3回の夜警を始め、AEDや応急処置の講習会に積極的に参加するなど、地域住民の安全のため日夜活躍されています。当日も、風が強い中にもかかわらず、きびきびとした迅速な操法演技が披露され、会場からは大きな歓声が上がりました。
次に行われた消防演習には、車両7台と22名の消防職員、消防団からは第3方面隊の第12分団・13分団・14分団・15分団の団員17名が参加しました。今回の演習は、関東地方に直下型の大地震が発生し、中高層建物の1階部分が崩壊し逃げ遅れた人が助けを求め、建物は危険物への引火により火災が発生していると想定して行われました。文化会館3階に残された人を救うため長い梯子が掛けられると、救助隊員が素早く梯子を駆け上がり救助。
さらに、文化会館の屋上にいる逃げ遅れた人を救助するため、はしご車が出動。リフターを利用して、わずか数分で見事に救出されました。その後、建物からの火災発生により、救助隊への緊急脱出の命令が下り、文化会館屋上から3名、梯子車のリフターから1名が一斉にロープ1本で地上に降りる訓練が行われました。普段なかなか見られない訓練風景に、来場者も息を呑んで見守っていました。
ことしも消防出初式の最後を締めくくったのは、文化会館の建物に向けての一斉放水です。消防隊と消防団第3方面隊の各分団、さらには昨年中央消防署に配備されたばかりの化学車から抜けるような青空に向けて勢いよく一斉に放水されました。この化学車は、放水銃を備えており中高層建物の上階まで放水が可能なほか、水による消火が困難なガソリンスタンドやタンクローリーなどの危険物火災にも、泡消火により威力を発揮する最新の消防車両です。
演技が終わると、見学の子どもたちを対象にした消防車両での写真撮影のサービスも行われ、多くの子どもたちが消防車の前で、消防職員やご家族と一緒にポーズを作っていました。お母さんと見学に来ていた平和台幼稚園に通う染谷拓馬君(年中)と勝騎君(年少)は、二人とも真っ赤な消防車が大好きとのこと。拓馬君は「はしご車が格好よかった」、勝騎君は「大人になったら消防車を運転したい」と目を輝かせていました。この日の様子は、JCNコアラ葛飾でも取材され、16日(月曜日)のデイリーニュースで紹介されます。なお放送後は、ホームページのBBコアラのコーナーでもご覧いただけます。
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