1月15日、江戸川河川敷運動場(木地先)で、流山市青少年育成会議(樫村あい子会長)主催の「親子たこあげ大会」が行われ、100組の親子が参加しました。この大会は、昭和54年に始まった新春恒例のイベントで、凧揚げの機会がめっきり減った最近では子どもたちに人気のイベントです。開会式が終わると、3面ある運動場を使って一斉に凧揚げ開始。
この日は例年にないくらいの穏やかな陽気。寒さはそれほど厳しくないのですが風が無く、皆さん揚げ出しに苦労して懸命に駆け回っていました。昨年12月の「親子凧作り教室」でも講師を務め、この日は壊れた凧の補修や骨組みの調整など凧のお医者さん役で参加する内田博さんは「今日みたいな風が弱い日でも上空では強い風が吹いていますのでいかにしてそこまで揚げるかですね。基本は走らずに、糸を引いては伸ばし引いては伸ばしで、風を捕まえるのが上手な揚げ方ですね」と、凧の調整に並ぶ親子に説明していました。
今年の干支の龍を描いた凧や、30センチメートルほどの可愛い凧、「がんばろう東日本!」の文字をあしらった連凧、ビニールで作った凧など、オリジナル凧は多種多様です。竹と新聞紙だけで作った凧は、揚がりは良いのですがちょっと強度に難ありの様子。急いで、ガムテープで補強です。
長さ1.5メートルほどの細長い電球のような形の凧を揚げていたのはボーイスカウト流山第2団の皆さん。同団カブ隊長の宮下知之さんが、龍の形をイメージして考案したオリジナルの面白凧です。その凧に、淡いピンクと黄緑できれいな龍を描きあげた早川日南乃さんは「風が弱くてあんまり揚がらなかったから走り回っちゃいました」。同じく、濃い緑と黄色で力強い龍を描いた高橋真優さんは「風は無かったけどよく飛びました」と笑顔。高橋さんの凧は「よくできたで賞」でも表彰されました。
一方で、駐車場には流山警察署の協力でパトカーが展示されていました。凧あげに疲れた子は、運転席に座って記念撮影をしたりと気分を変えて楽しんでいました。今年は、パトカーサイレンとスピーカーを使わせてくれるサービスも。サイレンを鳴らしながら「前の乗用車、止まりなさい!」とスピーカーで犯人を呼び止める真似をする子もいれば、これにノッて逃げるふりをするお父さんも。これには周囲も笑いで包まれました。
約1時間の凧あげと審査の時間が終わって閉会式。手作り凧のデザインなどを表彰する「よくできたで賞」、凧のあがり具合を競う「よくあがったで賞」、樫村会長が全員にあげたくなるという「ほのぼの賞」の発表があり、表彰状とメダルが贈られました。同賞の船戸さん親子は、2歳の愛翔君だけではなく、ご家族が本当に楽しそうに凧を揚げながら走っていた姿が「ほのぼの賞」にぴったり。また、惜しくも賞を逃した子たちにも、参加者全員にお菓子が配られました。
各賞の受賞者は次のとおり。(敬称略)
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