めざせフルマラソン"完走&自己ベスト練習会"が、1月22日(日曜日)、流山市生涯学習センターと流山市総合運動公園で行われ、小学生から70代のベテランランナーまで約50人が小雨の降る中で健脚を競いました。初めてフルマラソンに挑戦する初心者から、レースでの自己ベスト記録更新を狙うベテランランナーまで、すべてのランナーに意味のあるランニング体験を…と、地域総合型スポーツクラブ「おおたかスポーツコミュニティ」が主催し、流山市生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社が共催しました。講演やストレッチ、実技がワンドリンク付きで700円の練習会です。
初めて参加者に、フルマラソン成功の秘訣は、未知の距離に対する不安を練習でいかに和らげるかどうかだと講師の井上真悟さんは語りかけました。今回の練習会は、一定の時間でどれだけ走れるかに挑む"時間走"トレーニングを通して達成感と自信を手に入れようというものです。ウルトラマラソンの1種目でもある「24時間走競争」の平成22年世界チャンピオン井上真悟さんが自身の持つアジア記録のレースペースと同じ走りで練習会当日のペースメーカーを務めました。井上さんは、昨年10月、流山おおたかの森駅周辺で開催された第20回流山ロードレース大会でもゲストとして出場されました。
「24時間÷273.708キロメートル=1キロメートルを5分17秒ペース」この世界チャンピオン井上真悟さんの走りに果たしてどこまでついて行けるか、チャレンジしましょうと、1周1.1キロの総合運動公園の周囲コースを2時間をかけて走ります。この日は、走力に合わせて3つのグループ分け(60分・90分・120分走の3レベル)を行いました。体力に自信のない方でも無理なく参加できるイベントとなりました。
受付が始まった午前9時15分には、冷たい雨が降りしきり、「きょうは体育館ですかね」と参加者も半分あきらめていましたが、雨がだんだん小降りになり、ストレッチを始める頃には霧雨のような天候に。「このくらいなら景色の変化がある屋外を走りたい」という参加者の声に押されて、雨天決行へ。講師の井上真悟さんは、昭和55年東京生まれ。ウルトラマラソンランナー、日本体育協会ジュニアスポーツ指導員、のうみそジュニアランニングクラブ八王子教室担当コーチ、ウィルダネスメディカルアソシエイト(野外救急法従事者)、Running Project ALIVE(アライブ)代表。お父さんの他界をきっかけに挑んだサハラ砂漠マラソンにおいて2年連続日本人1位(平成18年、平成19年)の実績を残しました。
また、井上さんは、国境なきランナーズ・公認レースアドバイザーなどの業務を行う傍ら全国各地の児童養護施設を中心とした講演活動へ取り組み、競技者としても平成18年ギリシャスパルタスロン246キロメートル・世界9位、平成19年川の道522キロメートル・大会最年少完走者記録更新、平成20年24時間走競技アジア大会・準優勝、平成21年24時間走競技国内代表選考会・優勝などの実績を経て、平成22年5月にフランスにて開催された24時間走競技世界選手権大会へ日本代表選手として出場。同種目ロード・アジア新記録(273.708キロメートル)を樹立し、20代初の24時間走競技ワールドチャンピオンとなり現在に至っています。野外学校FOSガイドスタッフとして都立清瀬高校の環境保全活動を担当、東日本震災支援チャリティイベント「防災リスクマネジメント講習会」を継続実施中です。
練習会では体幹トレーニングの重要性を説き、「全身のバランスが整い、ランニング時に軸のブレない姿勢を維持しやすくなる」「長距離ランニングに適した主要部位の筋持久力が高まる」「他のスポーツにも共通する胴体部が安定し効率よく動けるようになる」と解説しました。厳しい状況のウルトラマラソンなどに出場している井上さんの言葉だけに「効率よく走る」「事故防止につなげる」といった説明も説得力があり、参加者は熱心にメモをとっていました。
今回の練習会を主催した地域総合型スポーツクラブ「おおたかスポーツコミュニティ」では、流山発祥の軽スポーツ「ヘルスバレーボール」をはじめスポーツ吹き矢、バレーボール、3B体操、アロマヨガ、リズム体操&ストレッチ、バドミントン、卓球など各種スポーツを通じて市民の健康増進を図っています。また、週末の夜の健康体操や日曜日にスラッグラインやゲームスポーツを親子で楽しむ子どもスポーツCHAMP(チャンプ)などライフスタイルに合わせた企画も行っています。お問い合わせは、流山市生涯学習センター(電話:04-7150-7474)へ。
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