6月8日(金曜日)、利根運河交流館で「利根運河めぐり 夏鳥を探そう」という野鳥観察会が開催されました。講師は「利根運河の生態系を守る会」の紺野竹夫さん、同会の柳沢朝江さんもアシスタントで参加し、写真展開催中の海老原隆司さんも加わりました。この観察会は、自然の宝庫、利根運河に生息する野鳥達やちょうどこの時期に飛来してきた夏鳥たちを観察しようというもので、6月2日から30日までの写真展「利根運河の夏鳥たち 紺野竹夫 海老原隆司写真展」の開催に合わせて行われたものです。
晴天の利根運河、早速スタートし、ツバメの飛び交う水辺公園に出るとハシボソガラスが何かを加えて、水ですすぎながら食べる姿を発見。カラスは時々このような行動をするそうです。ふれあい橋を過ぎ、桑の木のまわりにはモズの幼鳥、キジバト、ムクドリらが見られました。留鳥のモズの巣立ちビナは運河周辺で餌を取ることが多いそうです。
背中がブルーのゴイサギが空を横切り、葭原が見え始めるとヨシの枯れ葉で巣を作るオオヨシキリの鳴き声が聞こえ始めました。オオヨシキリは真っ赤なくちばしをひらいて「ギョーギョーシー」と鳴きながら、虫のようなものを食べていました。ウグイスの鳴き声も聞こえ始めました。声は聴こえてもなかなか姿の見えないウグイス、縄張りが藪の中なので、小さな体なのに大きな鳴き声なのだそうです。そんな話を聞いていると、桑の実をくわえたメジロが観察者たち一行の前の椿の木に飛んできました。キジやシジュウカラの鳴き声を後に、理窓会記念自然公園に足を進めます。
一行が足を進めると、水面を低く飛ぶカワセミが姿を現しました。池の中を悠々と泳ぐアオダイショウにびっくりしながら、さらに足を進めると、「白鳥の池」でカイツブリの浮き巣を発見、浮き巣の上では親鳥の羽の中に包まれたヒナの姿も見られました。愛らしい姿に、見学者は目を細めていました。ヒナは泳ぎの練習をして、寒くなると親鳥の上におんぶされたりもするそうです。
睡蓮の茂る池に出ると、カルガモの親子に遭遇、ヒナは10匹以上います。こちらを警戒せず、あまりに気持ちよさそうに日光浴する姿に、観察者たちは進路を迂回、驚かさないようにその場を離れ、コゲラの鳴く雑木林を後に帰路につきました。
この日は合計で、27種類の野鳥を観察することができました。今回、初めて野鳥観察をしたという方は「こんなにたくさんの野鳥に出会えるとは思いませんでした。これからは普段から、鳥の鳴き声に興味を持ってみたいです」と話しました。利根運河交流館では「利根運河の夏鳥たち 紺野竹夫・海老原隆司写真展」を6月30日(土曜日)まで開催中です。ぜひ、ご来場ください。お問い合せは、利根運河交流館(04−7153−8555)まで。
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