2年前から「みんなで笑って健康になっていただこう」と始まった「笑って健康!お笑い大行進」。20回目を迎えた今回は、出演者となるコンビやグループのだれかが東葛地区に在住しているという「第1回東葛大会」として6月9日、場所も生涯学習センターから文化会館ホールに移して開催されました。流山市の健康都市宣言5周年、そして20回を記念して地産地笑を狙った今回の企画は、新聞各紙にも大きく取り上げられ、約400人のお笑いファンが市内はもとより近隣各市から集まりました。
仕掛け人のテレビプロデューサー・澤田隆治さんは、笑いと健康学会の会長も務めていらっしゃいます。この日も司会と解説を担当され、「笑いは本当に健康にいいんですよ。糖尿病の人に、血糖値を下げる効果があることは、実験もしているし学会でも発表しています。最近では、認知症にも良いことが分かっています。今回は、東葛の芸人たちを集めてのスペシャルバージョンとしての開催です。今回に限らず、この企画は2回、3回と続けていきたいので、皆さんご期待ください」と話されました。
この日は、プライベートで井崎市長も来場し、お笑いを楽しんでいました。開演前には、楽屋を訪れて「今回も期待しています。大笑いさせてください」と出演者を激励。流山代表のコンパスに、井崎市長が「今日は、流山の地元ネタはありますか」と尋ねると、「トップバッターですが、あと10分ありますのでこれから考えます」と返し、楽屋が一気に和やかムードになりました。
2部構成で行われた今回のステージ。トップバッターは、ボケ役の西本さんが流山出身のコンパスが務めました。市長との約束どおり、サッカーの明神選手や野球の押本選手、歌手のサンプラザ中野くんなどの地元の有名人を絡めながら、得意の自虐ネタで観客の笑いをつかみました。後半には西本さんが、昨年の漫才新人大賞を獲得した時にも披露した、相方の中島さんのツッコミをまるっきり無視した一人芝居で会場を盛り上げました。
出番を終えたお二人は楽屋に戻り、「今日の会場は皆さん笑顔で、とっても良いムードでしたが、大声を出しての大爆笑があまり聞こえませんでしたね。風邪気味の方が多かったのかなー」と話すと、会場から大きな笑い声が聞こえ、「やっぱり、大笑いは次から出番の大御所の皆さんに取っておかないとね。自分たちは、トップバッターとして会場を和やかにする役ですから」とここでも自虐ネタです。西本さんは、「B&Bと広島のもみじまんじゅうのように、何か地元の名産品と絡めて、自分たちも全国デビューしたいですね」と語ってくださいました。
続いての出演は、メンバーのお一人が柏市在住というサムライ日本。笑って健康!お笑い大行進の舞台には初出演となります。NHK「お好み演芸会」「ひるのプレゼント」を始め、各TV局のお笑い番組に出演、笑いとチャンバラのコメディで活躍されています。出だしから、舞台狭しとメンバー3人が本格的な殺陣を披露してくださいました。クライマックスでは、サムライ日本のトレードマークともいえる鎖鎌が登場。スポンジでできた球状の分銅が、次々に大きくなって会場は笑いに渦に包まれました。
哀愁漂うギター漫談を披露してくれたのは、こちらも初出場のペペ桜井さん。幼い頃よりクラシックギターを習っていたという桜井さんのギター演奏は見事。ギターの音色に合わせて、次から次へと面白トークが続きます。「自分がなぜ音楽家にならなかったというと、黙っては弾けないんです」と笑いを誘いました。終盤には、禁じられた遊びを弾きながら、細川たかしの「浪花節だよ人生は」を歌うという離れ業で会場を沸かせました。
第1部のトリは、円熟の夫婦漫才が光る東京太・ゆめ子師匠。2010年、文化庁芸術祭大衆芸能部門で大賞を受賞されています。松戸市在住のお二人は、1976年に結婚され約40年という夫婦ならではの息の合った間に、思わず感心させられます。会話の途中に入る「ねっ!」という相槌は絶妙です。京太さんのボケがウケないと、ゆめ子さんが鋭くツッコミます。すると京太さん、「なんだよ。家ではウケるからとのせといて、舞台で裏切るからなー」と呟きます。会場は拍手が鳴りやみませんでした。
第2部は、賑やかな玉川カルテットから始まりました。4代目リーダー玉川玉太郎さん率いる玉川カルテットは、ギターと三味線を弾きながら歌や浪曲で楽しませてくださいます。メンバーが、浪曲でボケを連発すると間合い良くリーダーの張り扇が口元を叩いて笑わせます。二葉さんの「金もいらなきゃ女もいらぬ、あたしゃも少し背が欲しい」のお馴染みのギャグには、分かってはいても笑わずにはいられません。二葉さんが、「このギャグで800坪の豪邸を建てました。でも、うそ800です」と爆笑を誘って「ちょうど時間となりましたー」とこれまたお馴染みのエンディングです。
続いては、結成40周年のコンビ、東京丸・京平の登場です。第1部のトリを務めた東京太・ゆめ子師匠の弟子で、京丸さんが柏市、京平さんが松戸市に住んでいらっしゃいます。ベテランコンビの漫才は、歌あり笑いネタありコント仕立てありと観客を飽きさせません。新婚旅行のネタでは、京平さんが妻役とホテルのボーイ役の二役をやらされてんてこ舞い。二人のやり取りには、随所に細かい笑いが仕込まれていて、会場は終始笑いっぱなしでした。
この日の大トリは、お笑い界の大御所、青空球児・好児のお二人です。球児さんは、漫才協会の会長を務め松戸市に住んでいらっしゃいます。一方、好児さんは世田谷区の区議会議員でもあり現在、3期目です。好児さんが、竹ぼうきで28年、近所を掃除してるという話をすれば、球児さんが「お金が落ちてないか探してるんですよー」と笑わせます。後半は、東葛大会らしく柏の葉公園を舞台に恋愛コントをやろうと球児さん。ただし芸人だから、ヤルことなすこと全て逆さまにやろうといいます。好児さんは、後ろ向きに歩かされたり、息を吐いてから吸わされたりと大変です。最後には、お得意の「逆さ言葉」で観客は抱腹絶倒でした。
平和台からいらっしゃった河原さんご夫妻は、「生涯学習センターにも良く笑いに行きます。東葛にはこんなに芸人さんがいらっしゃったんですね。地元ネタも多く楽しかったです。流山のコンパスには、もっと頑張って有名になっていただきたいですね」と語ってくださいました。次回の「笑って健康!お笑い大行進21」は、通天閣の歌姫・叶麗子と司会に物まね漫談の田淵岩夫を迎えて、特別スペシャル版・大阪祭として開催します。日時は、7月9日(月曜日)13時30分から16時まで、生涯学習センターで開催します。入場料は2,000円、高校生以下500円、友の会1,500円です。問い合わせは生涯学習センター(04-7150-7474)まで。
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