「注文の多い料理店」
更新日 平成24年6月25日

「注文の多い料理店」

小池博史meets宮沢賢治「注文の多い料理店」 生演奏による豪華プレミアム公演

[画像]「注文の多い料理店」(15.5KB)

 ことし3月に30年間の活動に幕を閉じたパフォーミングアーツ・カンパニー「パパ・タラフマラ」元主宰者・小池博史さんの解散後、第一作となる舞台が、6月23日(土曜日)、流山市文化会館で行われ、約400人のファンが「小池博史meets宮沢賢治・流山発"注文の多い料理店"」を楽しみました。名作童話「注文の多い料理店」をコンテンポラリーなダンス、バリの舞踊、ヴォイス、仮面などさまざまな意匠により描き出した作品です。


[画像]生演奏(15.1KB)

 舞台では3人のアクターが動物と人間の世界を行ったり来たり。瞬く間に変化する不思議な世界に巻き込まれていきます。作・演出・振付は小池博史さん、出演は、小谷野哲郎さん・南波冴さん・荒木亜矢子さん。生演奏は、ピアノが中川俊郎さん、尺八が中村明一さん、ジャンベが下町兄弟さん、そしてヴォイスが木村弓さんという豪華な方々です。


[画像]原作は宮沢賢治の名作「注文の多い料理店」(13.0KB)

 原作は、小学校の教科書などでもお馴染みの宮沢賢治の名作「注文の多い料理店」。原作では、西洋料理店「山猫軒」となっていることから流山本町・利根運河ツーリズム推進室との連携で流山1丁目の遊食太利庵「丁字屋」や利根運河沿いのBrasserie「しんかわ」、アジアンキッチン「イニサジャ」にポスターやチラシを置いてもらう特別協賛が実現しました。


[画像]ピアノ・中川俊郎さん(7.0KB)

 小池博史さんの作品が流山で公演されたのは、4年前に行った「パンク・ドンキホーテ」の公開無料リハーサルに始まって、流山が初演となった「白雪姫」、パパ・タラフマラ解散公演のスタートとなった「三人姉妹」、そして、パパ・タラフマラ解散後初の舞台となった今回の「注文の多い料理店」の4作品目。主演の小谷野哲郎さんは、ガムランと影絵公演で、そして、音楽の中川俊郎さんは、星野富弘花の詩画展コンサートで、それぞれ流山には馴染みの深いアーティストです。


[画像]豪華プレミアム公演(8.3KB)

  主催した流山市生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社では、今回の公演を側面から盛り上げようと、5月にギャラリーで「サーカス パパ・タラフマラの記憶展」を開催。この展覧会の一環として、ベネチアビエンナーレで個展を開催するなど活躍中のアーティスト・クスウィダナント・ジョンペットさんをジョグジャカルタから流山にお招きしました。公演では、ジョンペットさんが流山市生涯学習センターで公開制作した舞台オブジェが、クライマックスで天井から降りてきて、展覧会を見た方からは「あのシーンは圧巻でしたね」と感想が寄せられました。
 


[画像]アフタートーク(17.0KB)

 公演終了後には、生演奏で舞台を支えてくださった中川さん、中村さん、下町兄弟さん、作・演出・振付の小池さんがホワイエでアフタートークを展開。立ち見の方もたくさんいらっしゃいましたが、50分近いトークショーを最後まで楽しんでいらっしゃいました。それぞれの3・11や、今回のテーマのひとつでもある「食」について解りやすくお話され、ときにはユーモアも交え和やかな雰囲気の中にも、示唆に富んだお話を聴くことができました。


[画像]和やかな雰囲気のアフタートーク(20.3KB)

 「宮沢賢治の童話を元にした作品は、人間と自然との関係を問い直すための大きな契機になり得ます」。「ミュージシャンが3人いれば話し合って当然。相手を理解しようとしないで"嫌いだ"という人はかわいそうな人です」。「宮沢作品に限らず大人の解釈を教えるのではなく、子ども感覚で感じてほしい」。「言葉で説明しよう、理解しようとし過ぎている。顔の表情や身体の表現は言葉以上の情報を伝えているでしょう」等々…。アフタートークでパネラーの皆さんが語る言葉には、彼らが奏でる音楽同様の説得力がありました。


[画像]遠方からもたくさんの方がいらっしゃいました。(11.9KB)

 豪華な生演奏つきのプレミアム公演を鑑賞しようと、この日は、市内や近隣市をはじめ都内、関西、九州、東北などからもお客様がいらしてくださいました。小池作品のファンは、全国的には若者層が中心ですが、流山公演ではいつも小さなお子さんから中高年者まで幅広い層の方々が来場されます。今回のアンケートにも小学生や高校生から「迫力があった」「少し怖かった」「おもしろかった」というストレートな意見が書かれていました。


[画像]舞台の様子(10.4KB)

 小池さんは、今後の展開について「銀河鉄道や風の又三郎など宮沢作品をモチーフに、自然との関わりなどを3年計画で考えてみたい」と語ってくださいました。会場には、千葉県庁の文化振興担当の方や新聞社の文化欄担当の方などの姿も見受けられました。福島第一原発事故で福島から流山に引っ越されている方は「被災地を忘れないためにも岩手の宮沢賢治作品公演は続けてほしい」と感想を聞かせてくださいました。


[画像]迫力のある舞台(14.8KB)

 流山市生涯学習センターでは、「注文の多い料理店」を題材にしたワークショップと公演発表を開催します。ワークショップは、7月19日・20日・23日から27日の全7回で18時から21時。最終日の27日は公演発表を行います。指導・演出は、今回の演出と同じ小池博史さん。会場は流山市生涯学習センター(TX流山セントラルパーク駅3分)。対象は16歳以上の全日程参加できる方で、演劇、ダンス経験の有無は問いません。参加費は無料。申込先着30人まで。お問い合わせは、流山市生涯学習センター(04−7150−7474)へ。



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