8月17日金曜日、流山市生涯学習センターで夏休みの子ども向けワークショップとして「君のひと筆で世界が動き出すお絵描きサーカス団体験」が版画家の蟹江杏さんらを迎えて行われ、園児から中学生まで50人の子どもたちが絵画の共同制作を楽しみました。8月8日水曜日から17日金曜日まで同センターで開催された「3・11こども文庫〜ふくしまそうまのこどもたちが描く大切な絵展」のクロージングイベントとして企画されたものです。
夏休み中に毎週のように開催している「ワクワクドキドキアートパーク」の一環として企画された子ども向けワークショッププログラムのひとつ。ホールいっぱいに広げた縦2メートル、横9メートルの大きな紙に、自由に動いて、自由な発想で絵を描いて、みんなでひとつの作品に仕上げるというものです。この日は、音楽に合わせて思い思いの動物や植物を描いて、参加者全員で大きなジャングルの絵を描きあげました。みんな手も足も絵具だらけです。こうしたワークショップは、昨春、東日本大震災で大きな被害があった福島県相馬市でも行われ、避難所の子どもたちを励ましてきました。
流山市生涯学習センターでは、姉妹都市である福島県相馬市の子どもたちに絵本図書館を贈ろうと言う「3・11子ども文庫」の設立に向けて昨年3月の東日本大震災直後から活動を続けています。同センターでは、昨年9月にも、この絵画の展示会「3・11ふくしまそうまのこどもたちのえがくたいせつな絵展」を開催しました。相馬市と流山市は歴史的な縁から36年前に姉妹都市の盟約を結んでいますが、この絵画展やワークショップは、被災地・相馬市に絵本と画材を贈るプロジェクト代表の版画家・蟹江杏さんと、相馬市の元・小学校長の佐藤史生さんの呼び掛けによって始まったものです。
呼び掛け人のひとり佐藤史生さんを講師に、昨年10月、流山市生涯学習センターで、PTAなどの生涯学習団体を対象に「被災地の子どもたち」と題し、東葛地区社会教育振興大会も開催されました。また、ことし3月1日から森の図書館でも同様の絵画展を開催しました。これらの絵は、昨年10月に大手出版社から画集として出版され、その印税は「3・11こども文庫」の設立に寄付されています。
「3.11東日本大震災で傷ついた子ども達のために、絵で出来ることを」と始めた10通のメールに、日本のみならず、世界中から届いた画材。被災地相馬市の子ども達と、版画家 蟹江杏さんが一緒に描いた、幼児から高校生までの絵画作品約200点。 そして、蟹江さんらの呼び掛けに応え、全国各地から集まった、絵本約8,000冊。「3・11 ふくしまそうまの子どものえがくたいせつな絵展」と、「3・11こども文庫」設立プロジェクトは、2つのことを目的に、活動を展開しています。
その目的の1つは、「3・11ふくしまそうまの子どものえがくたいせつな絵展」を全国各地で開催し、被災地の現場を感じとった子どもたちの、心が込められた作品を、皆さんへ見ていただき、感じていただき、励ましていただくこと。そして、2つ目は、子ども、大人、お年寄りの方など、だれでも気軽に訪れることが出来、そこから新しいコミュニティが生まれるようなこども文庫を設立することです。
この日、流山市生涯学習センターで展示を終えた絵画は、センター職員によって新宿に運ばれ、8月18日土曜日から9月2日日曜日まで東京都健康プラザ「ハイジア」で開催されている「3・11こども文庫〜ふくしまそうまのこどもたちが描く大切な絵展」で公開されています。また、「3・11こども文庫」は9月15日から福島県相馬市でいよいよ動き出すということです。
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