「笑って健康！お笑い大行進22漫才新人大賞記念大会」が、8月19日日曜日、流山市生涯学習センターで開催され、多くの家族連れなどで賑わいました。「笑って健康を！」と健康都市宣言の街・流山で、笑いと健康学会（澤田隆治会長）と漫才協会（青空球児会長）の全面的な協力を得て毎月開催している「お笑い大行進」も22回目。今回は、カントリーズの今年度漫才新人大賞受賞を祝って同賞受賞若手3組をはじめベテランや大衆芝居、ヨガなどを織り交ぜた企画です。

トップバッターは、ことし国立演芸場で開催された「平成24年度 漫才新人大賞」で、100組を超える予選、12組の本選出場者の中から見事優勝を獲得したカントリーズです。前年優勝者のコンパスから花束を渡され、コンパスの西本宏一さんの流山の自宅に宿泊した内輪話も披露。Wコロンや審査員のナイツ、MCの爆笑問題などが見守る中で演じた手相占いをテーマにしたネタを流山の舞台でも披露し笑いをとっていました。

続いて針金細工のケンとアコーディオンのマコの音曲漫才「おしどり」が登場。パントマイム出身のケンに、医大を中退しチンドン屋出身のマコがツッコム夫婦漫才です。針金細工のサメや犬などを客席に降りて、お客様に次々にプレゼントして、舞台と客席をひとつにしながら笑いをとっていきます。おしゃれな音楽に、見事な針金の作品に大きな拍手が贈られていました。

東京若手漫才四天王の宮田陽・昇は、秋田出身の宮田陽と広島出身の宮田昇による漫才コンビ。平成17年度漫才新人大賞を受賞していますが、今年1月には第66回文化庁芸術祭大衆芸能部門新人賞も受賞した期待の若手コンビです。刑務所に慰問で漫才を披露した苦労話をネタに会場を爆笑の渦に巻き込みます。

第1部の終わりに飛び入りで参加したのは、東京足立笑いヨガクラブの皆さん。足立区の桜花亭で定期的に活動されている健康づくりサークルの皆さんが客席に「さあ、一緒に身体を動かしましょう」と呼び掛けました。深呼吸、手拍子、子どもにかえるおまじない、笑い体操の4つの要素からなる笑いヨガで約10分間身体を動かしました。
 

休憩を挟んで第2部は、歌って踊って笑わせる異色コミックショーのザ・風林火山から始まりました。ちょっと懐かしい丁髷人情芝居。軽妙な芝居は大衆を酔わせ独特の世界を展開。客席との掛け合いで繰り広げる舞台は絶品です。渡世の義理で人をあやめて出所したばかりの主人公が娑婆で見た現実を、コミカルに客席を巻き込みながら演じて、おひねりも投げ込まれていました。

幕開けから司会を務めていた中津川弦が舞台に立ちました。立川志らく主宰の"らく塾"にも参加した亜細亜大学落語研究会第34代会長は、平成17年に漫談家・鯉川のぼる師匠に入門。テレビドラマ「相棒」の水谷豊のものまねなどを交えながらオリンピックや経済界をネタに笑いを振りまいていきました。

ご当地・流山が生んだコンパスが登場するとひときわ大きな歓声と拍手で迎えられます。昨年、国立演芸場で開催された漫才協会主催の「第10回 漫才新人大賞」で優勝した貫録をみせながら、客席からのリクエストに応え五十音の何からでも金八先生の名台詞を真似るというネタも披露。鬼ごっこなど子どもの頃の懐かしい遊びをテーマに刀などの小道具も飛び出して賑やかな舞台を演出しました。

大トリを務めるのは大御所おぼんこぼん師匠。タップに、歌に、おしゃれなベテランコンビは、客席の西本さんのお母さんに「そっくりですね。子どもの頃からあんなでしたか」と呼び掛けるなど余裕の舞台。後半は、サクスフォンにトロンボーンを持ってジャズ演奏も披露。「猪俣猛さんがプロデュースされている流山ジャズフェスティバルにも出場したい」と客席を沸かせました。この日の様子はJCNコアラ葛飾のデイリーニュースで放送される予定です。
 

次回の「笑って健康！お笑い大行進23」は、9月9日日曜日13時30分から流山市生涯学習センターで、人情味あふれる夫婦漫才・新山ひでや・やすこ、結成40周年の東京丸・京平、流山で育った若手漫才のコンパス、立体漫才のホームラン、魅惑のギター漫談ペペ桜井、今回の主役だったカントリーズ、絵師名人の柳家松太郎師匠らを招いて開催します。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04−7150−7474へ。

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