8月25日、江戸川河川敷で毎年この時期に開催される第 36回流山花火大会が行われました。今年は対岸の埼玉県 三郷市の花火大会との同時開催で、両市合わせて一万発 の花火が打ち上げられ、大勢の家族連れや浴衣姿の若者 などが夏の夜に咲く大輪の花を見つめながら、去り行く 夏を惜しみました。
流山花火大会では、打ち上げ前のライブイベントや花火 が目の前で楽しめる絶好の場所を、有料観覧席として販売しています。今年は席数を約3500人分と昨年よりも多 く用意しましたが、三郷市との同時開催となったこと、 JRの車両内のモニターで開催の案内をしたことなどで、 開催日を前に全席が完売となりました。開催前から例年以上の人出が予想された今大会は当日の天気にも恵まれたおかげで、昨年の来場者数9万6千人を大幅に上回る14万人もの方が訪れました。三郷市側の9万8千人を合わせると23万8千人となります。
打ち上げは19時15分からですが、17時頃からちらほらと埋まり出した河川敷は、18時頃には人で埋め尽くされるほどに。ビールや食べ物を買い求める方で屋台村も大賑わい。朝早くに相馬を出たという相馬商工会議所青年部の方たちは福島で作ったメンチカツを販売。道行く方々に一口サイズのメンチカツを配り、試食した方は口々に「おいしい!」と大評判でした。打ち上げ前に会場の雰囲気を盛り上げてくれるライブイベントでは、朝から運河いい朝市に出演し、この日二回目の演奏となる山田拓斗ジャズトリオが美しいメロディーで会場をしっとりとした雰囲気に包み、続く市内在住の親子3人の太鼓奏者トリオ・荒川社中は地鳴りのように鳴り響く力強い太鼓の音を辺り一面に轟かせました。
皆さんのカウントダウンとともに三郷市と同時に始まった花火は、次々と威勢よく打ち上げられるスターマインや、音楽と花火をシンクロさせるスカイミュージカル、またメッセージを読み上げながら打ち上げる花火など計1万発を発射。約90分間にわたって、夜空に大輪の花が咲かれ、観客は花火が打ち上るたびに歓声をあげ、夏の夜を心ゆくまで楽しみました。この日は流山市剣道連盟と相馬市剣道連盟の小中学生を対象とした、姉妹都市少年剣道大会が流山市で開催。日中に親善試合を通して仲を深めた両市の少年剣士ら136人は、市が無料招待した有料観覧席で花火を一緒に鑑賞し、さらに絆を深いものとしました。毎年開催地を交互に入れ替え開催している同大会は、昨年流山市で開催しており、本来であれば今年は相馬市での開催となりますが、震災の影響がいまだ残る相馬市ではまだ受け入れられる状況にないということで流山市で2年連続の開催となっています。
また、被災者支援活動をしている市内の団体・福島県人会(鎌田忍会長)でも市内に避難している被災者の方とこれまで支援してくれた方など135人を有料観覧席に無料で招待。同会は4月に開催したチャリティーオークションで得た資金で席を購入。さらにお弁当と缶ビールやジュースなども無料で振る舞い、皆さんで食事をともにしながら花火を鑑賞しました。同会の富岡恒雄さんは「昨年も招待したかったのですが、まだ花火に呼べるような雰囲気ではありませんでした。花火には慰霊の意味もあるし、何より花火を通して被災者の方との交流を深めていただければ」と話しました。
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