春の兆しが見えかくれする去る3月10日、流山市国際交流協会の活動発表会が初石公民館2階ホールで11時から15時まで開催されました。NPOとして独立法人になってほぼ1年半。NIFA内部では、2年度目に入る今年、「語学講座の発表」のみならず「NIFA全体の活動を会員相互に再確認しよう」との機運で、従来の「NIFA成果発表会」から「NIFA活動発表会2013」へと開催趣旨を一新しました。一般来場者を含め130余名の来場者とともに盛況裡に行われました。

 NIFAでは語学の講座だけでなく、さまざまな活動を展開しています。それらはすべて、周辺市民や市内在住の外国人との相互理解を深めるためや、在住の外国人が暮らしやすいように、あるいは活動をとおして市と市民の国際化に役立ちたいとの想いからです。従来の外国語講座での成果は、ステージ上での発表でしたが、開催趣旨の改定にともない事業部によってはスライド映写や活動資料のパネル展示などへと発表形態が多彩になりました。

  当日の発表の一端をご紹介します。皮切りは英会話入門講座。簡単な英単語が終戦直後の日本ではどのような日本語に訳されていたのかを紹介。あまりの珍妙さに会場内の笑いを誘っていました。ついで「日本語講座」。フィリピン出身の女性二人による日本在住記が流暢な日本語で語られると、「上手な日本語ねぇ」「よくそんな単語を知っているなぁ」とのささやきがあちこちで聞かれました。昼食をはさんで中国語入門および初級講座の合同による発表が続きました。少林寺拳法や太極拳、剣を持っての三十二式剣の演武、さらには漢詩の朗読が発表され、受講生全員による童謡「春が来た」やあまりに有名な「幸せなら手をたたこう」が中国語で披露されました。

  ホームステイ事業部からは、これまでの外国からのホームステイやホームビジットの受け入れ事例が案内され、「はなび」によるロックソーランがそろいの衣装と威勢のいい掛け声、アップテンポのリズムに乗って披露されると、からだをゆすって楽しむ人が会場のあちこちでみられました。外国語支援事業部から、担当者の音声説明とともに、スライド映写を使って事業部の概要、とくに市のホームペイジ上で掲載されている「外国人向けの生活情報の5カ国語への翻訳」や「市民からの外国関連の相談ごと」、「外国人からの生活関連の相談ごと」など広範にそして丁寧に対応していることなどが紹介されました。

  ふたたび「日本語講座」から漢詩の朗読が発表されました。中国の弦楽器「二胡」の演奏が伴奏され、中国を想ってか、目をつぶって鑑賞する人もいらっしゃいました。韓国語初級講座からは朗読劇が発表されました。韓国の民話を受講生がステージ上で朗読。傍らのスクリーンには紙芝居風に挿絵が日本語とともに映写されました。広報部もはじめての登場。スライドを使い、これまでの取材時に撮影した被写体をオムニバス風に上映されました。また、会場のエレベータホール付近の壁面にパネルを立て、写真の紹介や「NIFAニュース」や「会報」なども展示されました。「木蘭扇」は、女性はドレス、男性はボウタイに統一して登場。「ワールドハーモニー」は世界の歌声を聴かせてくれました。

NIFAの活動概要（事業部名50音順）
・外国語講座事業部
月2回の頻度で英語、中国語、韓国語、スペイン語講座を開講。年間は5〜7月、9〜11月、1〜3月の3学期に分かれている。
・外国語支援事業部
これまで集積してきた情報をまとめ、紙媒体で情報提供。これらの情報の提供は、流山市役所をはじめ、市内の郵便局や公民館などの多くの組織や施設の支援を受けてのもの。流山市のホームページに5ケ国語（英語、中国語、韓国語、スペイン語およびポルトガル語）で掲載されている。市民からの外国関連の相談ごと、外国人からの生活関連の相談ごとなど限られた範囲ながら対応。
・広報部
当協会の活動内容や案内を「NIFAニュース」やホームページで随時告知。また、協会の活動認知を図るため「PRイベント」への取り組みも実施。今後はさらに充実させるべく部員の募集を図る。
・国際理解サポートセンター
流山市内小・中学校からの依頼のもと、在住外国人の生徒には日本語講師を、日本人生徒には外国人講師を派遣し異文化の相互理解の促進を図っている。
・国際理解・日本語支援事業部
外国人への日本語指導のほか、国際交流サロンの開催…芸術、音楽、料理等のイベントの案内・実施。体験学習会の開催（日本語を学習する外国人のために、浅草や相撲部屋などの見学・体験会を随時開催）。
・文化交流事業部
木蘭扇とワールドハーモニーの講座を中心に活動中。
外国人講師を招いての「外国料理講習会」も開催する。　
・ホームステイ事業部
アメリカ、オーストラリアをはじめ、世界各国からの来日者をホームステイ、ホームビジットに受け入れている。
 

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