平成24年度幼児期(2・3歳児)の子育て講座「イヤイヤ期の母と子のふれあいセミナー」が文化会館で開催されました。かわいい赤ちゃん時代から自我が出始める「イヤイヤ期」を迎えた子どもまでを育てるお母さんたちに向けた講座です。「子どもは自分とは別のものであること」を自覚し、「母親自身が癒されていると、わが子を怒らないで済むこと」を体験する親子のコミュニケーション講座(全3回)として開催され、毎回親子25組が参加しました。
講師は、アドラー心理学勇気づけトレーナーでカラーセラピストの北村倫子さん。幼稚園教諭、保育士を経て、現在は「ここるんカラー」を主宰しています。カラーとアドラー心理学を軸に、明るく前向きに子育てができるようにと、親子支援アドバイザーとしても多方面で活動されています。
2月12日(火)、第1回目が文化会館第2会議室で開かれ、2歳から3歳の子どもを連れた母親が集いました。この日のテーマは、「新聞紙で遊ぼう」。持参した新聞紙1日分を、母と子が自由にビリビリと破りました。開放感あふれた熱気漂う中、破られた新聞紙の山がいくつもできていました。じゅうたんが敷き詰められた広い空間で、親子が日ごろのイライラやモヤモヤを発散し、身近なものでも十分楽しめることを親子で体感できたのではないでしょうか。
2回目は2月19日(火)に「タオルで何をしようかな」をテーマに開かれました。前回同様じゅうたん敷きの広いスペースで、持参したバスタオル1枚を使っての遊びが紹介されました。広げたタオルの上に子どもを寝かせてゴロゴロしたり、細長く折ったタオルの上をバランスをとりながら歩いたり、3組ずつ交代で子どもをのせてブランコ遊びをしたり、会場は笑い顔でいっぱいになりました。ただ、ブランコ遊びではお子さんによって好き嫌いがはっきりと表れていました。親子のスキンシップと友達づくりを思いっきり体験した一日でした。
最終回となった2月26日(火)は、講師の北村先生のほかに講座をサポートしてくださるスタッフが多数参加してくれました。この日は、「パステルワークでリフレッシュ」。お母さんが一番リフレシュできることを目的としたプログラムです。最初に、部屋の一角に敷かれたパズルマットの上でお母さんの膝に乗り、子どもたちは落ち着いて北村先生の話に耳を傾けていました。
この後はいよいよ母と子がはじめて体験するパステルワークの時間です。応援に来てくれたスタッフの方々も驚くほど集中して取り組んでいたお母さんと子どもたち。お母さんたちの多くは、まーるく描くパステルに没頭し、その母の姿を隣りで眺めていた子どもたちは、自分たちも負けまいと夢中になって用紙に向かいます。指先を使う子、手のひらでぐるぐる描く子など、それぞれ母と子が思いのままに描いていました。
なぜまるく描くかというと、そうすることでアルファ波を出して色の力を引き出してくれるそうです。そのため、自分が気持ちいいと感じ、パステルワークの効果を実感できるそうです。完成すると、画用紙とポストカードに描かれた作品を定着剤で仕上げ、お互いの作品の鑑賞会をしました。
最後は、「ポコアポコカード」に描かれた39枚のパステル画の中から、母が子に、次に子が母に送る1枚のカードを選び出して、担当のスタッフに引いたカードの裏側に書かれているメッセージを読み上げてもらいました。中には、カードを読み上げている時、涙するお母さんの姿もありました。「子どもが何を考えているのか分からない!どうやって、コミュニケーションをとったらいいのだろう」と苦悩していたお母さんが、言葉になりにくいわが子の気持ちに触れたり、素直にわが子に気持ちを表現できなかった自分に気づいたり。引き寄せた母と子の思い、たった一枚のカードの言葉が、心に響いたのでしょう。
北村先生から「これは言葉のプレゼントです。好きな色のポストカードにカードの言葉を写して持って帰ってください」と言われ、どのお母さんもとっておきの素敵な1枚を完成させ、大事に持って帰っていきました。
「子どもは、ぎゅーっと抱きしめてあげてください!それだけでいいんですよ!」という北村先生の言葉に、癒されたお母さんたち、そして子どもたち、みんなのびのびとして穏やかないい表情になっていました。講座への問い合わせは、流山市文化会館(電話:04−7158−3462)までどうぞ。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ