2月17日(日曜日)の夜、流山市生涯学習センターで「ヒダノ修一with太鼓マスターズ!2013」が行われ、200人の太鼓ファンが迫力あるステージを楽しみました。21世紀の太鼓界をリードする孤高の太鼓ドラマー・ヒダノ修一さんが、自らのイメージする太鼓アンサンブルのスタイルを実現するため、全国各地から選んだ20代、30代の実力派の中堅プレイヤーたちによって2006年に結成されたグループです。
プレイヤー、プロデューサーとしてだけでなく、高い音楽性を持つ作曲家としても注目されているヒダノさん自身の作品群を中心に構成されたエキサイティングでパワフルなステージは、メンバーそれぞれの高い技術とパフォーマンス性も合わせて、観る者を確実に魅了。全員が多彩なフィールドで活躍していることで、それぞれの熱い想いが個性豊かなソロ・パフォーマンスを生み出し、全員がリーダーとしての統率力を発揮できる稀有な太鼓グループです。
現在の多様化している太鼓界において、伝統的ではなく、流行りの創作系でもない…、まさに21世紀の“いま”を生きる「ヒダノ修一 with 太鼓マスターズ」の熱きサウンドは、国境や世代を越えて伝える事ができるオリジナリティ溢れる音楽メッセージです。圧倒的な打楽器の迫力、空気が振動し身体も振動します。会場全体が音と振動に溢れたひとときでした。出演は、ヒダノ修一さん、高田淳さん、田中まさよしさん、金刺敬太さん、しんたさん、シンゴさんという豪華メンバー。
太鼓とプロデュースをしたヒダノ修一さんは、クリスマス和楽器コンサートなどで生涯学習センターではお馴染みのミュージシャンです。1989年にソロデビュー、国内及び世界27ヶ国で約2300回の公演を行っています。2012年、雅楽師の「東儀秀樹と賢者たち/其の二」に賢者として参加。2011年、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市の太鼓団体との交流をNHK国際放送がドキュメンタリー番組として制作し、世界中で大きな反響を呼びました。2010年、世界のトップアーティスト、スティービー・ワンダーのツアーに参加。2008年、天皇皇后両陛下の御前で演奏。神奈川文化賞未来賞、横浜文化賞奨励賞等を受賞。
高田淳さんは、8歳から川崎の武蔵野太鼓で太鼓を始めました。1998年、井上智彦と共に太鼓DODAN-PAを結成し、日本インド/日本スリランカ国交50周年記念公演(2002年)、ET-KING大阪城ホールコンサートに参加(2010年)等、数多くのイベントに参加。ZI-PANGメンバーとして、中南米ツアー(2005年)、コロンビアツアー(2006年)。大晦日dynamite!勇気の力オープニング演奏(2008年)TBS放送。舞台「ひかり肖像」で重要無形文化財(能楽総合)指定保持者の津村禮次郎氏、国立劇場のバレリーナ酒井はな氏、能管の松田弘之氏らとパリ公演、能管が槻宅聡氏に代わり、ブタペスト公演(2009年)、EXILE LIVE TOUR 2009「EXILE THE MONSTER」で演奏。同年代の太鼓奏者でMUSA武士を結成。
しんたさんは、10才より地元の太鼓グループで和太鼓を始め、18才の時に「鼓童」に研修生として参加し、 国内ツアーにも同行するなど3年間在籍しました。2008年「第1回・野口英世アフリカ賞」の授賞式及び記念晩餐会(天皇皇后両陛下御出席)、2009年には、「ヨコハマ開港150周年祝祭コンサート」、2010年には、「木蘭〜Mulan〜上海万博/上海国際芸術祭記念、日中友好歌劇」に参加。北海道きっての若手太鼓プレイヤーとして、これからの活動が期待されています。今回の流山公演のために前日に北海道から駆け付けてくれました。
田中まさよしさんは、横浜「世界医学大会オープニングセレモニー大太鼓solo」,ハウステンボス「Earth Rhythm」等多数のイベントへの出演の他、07年に北海道で行われた「SUPER TAIKO LIVE 2007」ではプロデュースも手掛けました。2008年世界女子レスリング代々木体育館開幕中セレモニーで太鼓パフォーマンス。台湾のアイドルユニット「F4」のメンバー、Kenの太鼓パフォーマンス・サポートメンバー。安倍圭子プロデュース「アンサンブル・クレール」メンバーとしてソウル「日本文化週間ファイナルコンサート」で招待演奏。シンガポールSPにて太鼓パフォーマンスとワークショップを、大使公邸でパフォーマンスを行いました。
金刺敬太さんは、1979年東京生まれ。小学生の頃から和太鼓を始め、祭礼・イベント等に出演。1999年、和太鼓集団「乱打夢」に参加。2001年、弟2人とともに兄弟3人によるユニットは・や・とを結成。子ども劇場でのコンサート開催や幼稚園・小学校など、様々な世代に向けて和太鼓の魅力を伝えています。ソロとしても「人間国宝 新内仲三郎演奏会」などに出演の他、2010年より同世代の邦楽家を中心としたアーティストが集うイベント「俺ふぇす。〜皆でオレサマ道を突っ走れ!〜」をプロデュース。舞台上での”表現力”"芸術性”を向上させようと日本舞踊を花柳榮輔氏に、歌舞伎囃子を望月流家元・望月太左衛門氏に師事。平成17年度文化庁新進芸術家国内研修制度に和太鼓奏者として初めて選出。平成24年度から中学校の音楽の教科書『中学生の器楽』(教育芸術社)内の和太鼓の打ち方のモデル等を勤めています。
シンゴさんは、小学校1年生より、横浜市を拠点に活動する"横浜都筑太鼓"で和太鼓を始めました。2011年にソロ奏者として活動を始め、横浜にゆかりのあるメンバーで構成された、和太鼓と篠笛による演奏集団"ハマっ鼓社中"や、和太鼓・ドラム・サックスによるトリオ"SMH"を主宰。遠峰あこ氏のユニット"遠峰組"へも参加。アマチュア和太鼓チームや小中学校、世界青年の船・東南アジア青年の船(内閣府主催事業)の日本チームなどへの指導実績もあり、様々な打楽器経験に裏打ちされた指導には定評があります。
この日のオープニングは「道草」。太鼓を叩きながら横や後ろのドアから奏者が登場し、客席を通ってステージに上がりました。「どんぱち」「大打撃」などのオリジナル曲をはじめ、客席と一緒に「ソーラン節」を歌うなど軽妙なトークと、突き上げるような迫力ある太鼓の振動を伴った音楽で会場を盛り上げました。これからの生涯学習センターの自主事業は、2月23日・24日が「第6回流山市生涯学習センター感謝祭」、3月9日が「シャンソン講座・講師と受講生発表コンサート」、3月10日が「クラシックギター受講生発表コンサート」、3月11日が「3・11法話と歌声のつどい」、3月17日が「笑って健康!お笑い大行進28」と続きます。お問い合わせは、生涯学習センター04−7150−7474へ。
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