2月3日、初石公民館で活動をしている、NPO法人C&Cクラブ主催の篠笛サークルで、初心者を対象とした体験教室が行われました。参加した方は約一時間の間、講師から篠笛の基本を教わり、篠笛独特の音の出し方に苦戦しつつも、日本の伝統楽器である篠笛ののびやかな音色を教室いっぱいに響かせました。
篠笛サークルは毎月第1・3日曜に活動。体験教室は普段の活動時間の前を利用して行われ、この日は参加者が一人に見学者が二人でした。指導をするのは、自宅で音楽教室を開きながら、作曲活動をしている市内在住の音楽家・おだいら光一さん。初めて篠笛を触れる方にも丁寧に、篠笛の指の押さえ方や音の出し方など基礎から教えてくれるので、興味のある方ならどなたでも参加していただけます。
先生から一対一で教わった清板林二さん(美田)は、子どものころにお祭りのお囃子で篠笛を吹いていましたが、この日はそれ以来の約60年ぶり。篠笛は下唇を笛に当て、「フーッ」と息を吹き込みますが、その息の角度により出る音がまったく違ってきます。それが慣れない方には難しく、先生が吹いたときの伸びやかで澄んだ音色ではなく、どうしてもかすれた音になってしまいます。先生がそっと寄り添い、篠笛の持ち方を正してみせると「ああ、いい音に変わった」と篠笛らしいきれいな音色に変わりました。
指でふさぐ穴を変えては、音階を確かめていきます。先生が音を出し、清板さんも続きます。だんだんと出す音を増やしていき、体験が終わるころには、数音の短い簡単なメロディーを出せるまでになりました。この日は先生から借りた笛を使った清板さんは、「これからも練習していきたい」と、さっそく自分用の篠笛を注文していました。
体験の時間を終えると、会員による普段の練習に。会員の皆さんは4年以上経験のある方ばかりで、先生と一緒に篠笛のアンサンブルを響かせました。サークルでは、わらべ歌、童謡、民謡、またポップスなど、ジャンルにこだわらず幅広い曲を吹いています。現在、レパートリーとして取り組んでいるのも、アニメ「もーれつア太郎」の主題歌に、美空ひばりさんの「越後獅子の歌」、NHKラジオドラマの「笛吹童子」などと多種多様です。習得した曲は演奏会などで披露しています。
先生のおだいらさんは篠笛だけでなく、オカリナやピアノなどの教室も自宅で開いています。ダブルオカリナという吹き口が二つ以上あって一人でアンサンブルが奏でられる珍しい楽器の普及にも取り組んでおり、NHKFMでも紹介されたことがあるそうです。興味がある方はおだいらさんまでご連絡ください(04-7152-3468)。また、NPO法人C&Cクラブでは、篠笛以外にも英語や中国語、パソコン、絵手紙、書道などさまざまな講座を実施しています。お申し込みは(04−7154-1325)へどうぞ。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ