1月4日(金曜日)から流山市生涯学習センターで喜劇映画のポスターやシナリオ、映像などを公開する「澤田隆治のお笑い大全集」が始まりました。喜劇王チャップリンをはじめロイド、キートンからエノケン、エンタツ、アチャコ、てなもんや三度笠、ドリフターズ、寅さんなど喜劇人を中心とした貴重な資料を展示しています。会期は14日(月曜日)まで。会場入り口では喜劇王チャップリン邸にあった等身大像が出迎えてくれます。入場無料。
年初めの展示に先立ち、昨年12月28日(金曜日)には、フライングイベントとして「澤田隆治Presents秘蔵映像を見る会」というトークショーが、展示準備中のギャラリーで開催されました。エノケン最後の番組や南伸介の貴重な映像などを見ながら、その魅力について澤田隆治さんご自身から語っていただき、年末のお忙しい中、60人の映画ファンが熱心に聞き入っていました。
年が明け1月4日(金曜日)には、オープニングイベントとして「新春!初笑い!笑って健康!お笑い大行進26」が行われました。一昨年は生涯学習センターと文化会館の2か所で開催し、昨年は3日に開催して箱根駅伝の放送と重なりました。今年は4日に開催したところ当日券をお求めのお客様が多く、急遽、椅子を追加する「満員御礼」状態。出演は、堺すすむ、サムライ日本、コンパス、ザ・風林火山、おしどり、ビッグボーイズ、世界少年、カントリーズと、芝居や殺陣、歌謡漫談、音曲漫才などバラエティに富んだ8組。
正月は、刀を置いて扇を持って踊りでしょうと、二刀流から藤間流の黒田節を披露する「サムライ日本」。アコーディオンが奏でる音色に合わせて針金細工で客席からのリクエストに応える「おしどり」。流山初出場の「ビッグボーイズ」はフランス語に聞こえる話し方、年代による仕草の違いなど観察眼の鋭さで笑わせます。中入りでは澤田さんによるクイズも行われ、客席を巻き込んで盛り上がりました。
「ザ風林火山」は、少し長めの演目、忠臣蔵にからんだ架空の人物・俵星玄蕃の大衆芝居で会場を沸かせました。お国自慢が炸裂するご存知、流山が生んだ新人大賞の「コンパス」は、前夜は富山の舞台、翌日は流山の舞台とハードスケジュールでしたが、客席にも富山・流山を移動して2日連続で応援してくださっているファンの方もいらっしゃいました。若手の世界少年やカントリーズからベテラン堺すすむ師匠の「なーんでか」まで満席の会場が大きな拍手と笑い声に包まれました。
1月5日(土曜日)には、500円の通し券1枚で6本の名作が見放題という喜劇上映会が行われました。この日、上映されたのは、喜劇の基本となった映画の数々で、1940年代に制作された「毒薬と老嬢」、「腰抜け二丁拳銃」、「虹を掴む男」の3本。翌週1月12日(土曜日)には「もう一度見たい。喜劇の王様チャップリン特集」と銘打って13時から「キッド」、15時から「街の灯」、17時から「黄金狂時代」を上映する予定です。
期間中ギャラリーではたくさんのポスターや映像とともに喜劇、映画の分野を集めた特設文庫を設置しました。懐かしい本や、勉強になる本など図書館の協力を得て、ゆっくり座って、本と共に展示をお楽しみいただきたいと設置したものです。また、会場には、エノケンなどの日本映画をはじめ、1920年代に制作されたモンティ・バンクスやチャーリー・チャップリン、バスター・キートンなどの洋画が観られるコーナーも4か所設けられていますので、ゆっくりお過ごしいただくことができます。
今回、ポスターや映像のコレクションを提供くださった澤田隆治さんは、テレビの黄金期をつくられた名プロデューサーで、博覧会などのイベントプロデューサーとしても活躍され、漫才ブームをつくった方としても有名です。漫才ブームをつくられてから「笑いと健康学会」を創設し、流山市の健康都市宣言を受け「笑って健康を!」と3年前から「お笑い大行進」を続けてくださっています。生涯学習センターでは、一昨年夏休みの「飛び出す絵本・仕掛け絵本展」、昨年夏休みの「近代マジック歴史100年展」など澤田コレクションの企画展を開催しています。お問い合わせは、流山市生涯学習センター(04−7150−7474)へ。
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