ユニセフ平和教室
更新日 平成24年11月27日

[画像]江戸川台小学校でのユニセフ平和教室(73.0KB)

  市では、平和施策事業の一環として、日本ユニセフ協会の協力を得て、毎年市内の小学校2校で「ユニセフ平和教室」を実施しています。今年は、向小金小学校と江戸川台小学校で実施しました。世界には、水や食べ物がなく栄養不良の子どもたちや、路上やマンホールの中などで暮らすストリートチルドレン、学校へ通えない子どもたちなどがたくさんいます。日本ユニセフ協会では、世界の子どもたちの現状に対する理解を深め、ユニセフの活動や体験学習を通して、自分たちにできることを考える出前授業を開催しています。今年度「ユニセフ平和教室」の講師は、日本ユニセフ協会個人・企業事業部の浅見有希子さんです。


[画像]講師の日本ユニセフ協会・浅見さん(72.6KB)

  テーマは「世界の子どもたちの現状とユニセフの活動について」。ビデオで視聴した「ユニセフと地球のともだち」のふりかえりが行われました。世界には安全な水が飲めないため、下痢になる子どもたちが多くいます。よどんだ水に混じる寄生虫によって、体にひどい痛みを伴うメジナ虫病にかかる子どもたちもいます。


[画像]向小金小学校でのユニセフ平和教室(72.5KB)

   また、子どもの兵士ピーター君が紹介されました。世界には、家族の復讐のため、自ら希望して軍隊に入隊する子どもの兵士が多くいるそうです。ユニセフでは、そのような子どもたちがリハビリを受け、家族の元へ戻れるよう支援を行っています。暴力でしかコミュニケーションがとれない子どもたち。心のケアを受けて、勉強し、技術を身につけることで、将来働くことができるように支援するそうです。差別のため学校へ行けない女の子についても紹介されました。世界では、女の子が教育を受けることで、子どもの死亡率が下がっています。


[画像]地雷のレプリカ(72.0KB)

  体験学習も行われました。向小金小学校では、地雷レプリカがいくつか紹介されました。講師の浅見さんから、実際にカンボジアの地雷除去の現場を訪れた時のお話もあり、地雷の被害に遭わないような授業が行われている一方で、地雷の破片を集めてお金にしている子どもたちもいるそうです。地雷の種類や危険性を訴えたポスター作りもユニセフで支援しているそうです。江戸川台小学校では、下痢による脱水症状をおさえるための命の水づくり「経口補水療法」や、約15キログラムもの重さがあるネパールの水がめを実際に運んだりする体験学習が行われました。


[画像]地雷の被害を受けないためのポスター(75.0KB)

  子どもたちからは、年間どれくらいの人が救われたのかなどの質問が出ました。何人と正確に答えるのは難しいですが、5歳になるまでに死亡する子どもの年間の数は、1990年には1,240万人でしたが、現在は690万人(5秒に1人の割合)まで減少しました。ユニセフだけの力ではなく、世界のさまざまな国際機関や政府、NGOなどによる取り組みの結果なのではないかとのお話がありました。最後に講師の浅見さんから、「人に優しくそして少しの思いやりを持つことで、世界は平和になると思います。皆の温かい気持ちは広まります。開発途上国の厳しい状況の中、一生けんめい生きる子どもたちに負けずみんなもたくましく生きていってほしい。」というお話がありました。



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