10月3日、中央公民館で、流山市国際交流協会(NIFA)と公民館共催の国際交流サロンが行われました。同協会の日本語講座に通う中国、ネパールの出身者をふくむ外国人7人や交流協会の会員、広報を見てきた方たちなど合わせて28人の参加者が、中国で広く作られ、好まれている本場の「中国の家庭料理」づくりを楽しく体験しました。
講師は、日本語教室の生徒さんでもある黄静さん、中田さん、李静さんの中国出身のお三方です。中国出身の生徒さんも久し振りに顔を見せ応援に駆けつけました。
調理室にある4つの調理コーナーに分かれて、各班7人ほどのグループで作業に就きます。各班には、今日使う材料があらかじめ配分されおり、講師紹介と簡単な手順の説明の後、早速作業が始まります。
今回作る料理は1.トマトと卵の炒めびたし(西紅柿鶏蛋)、2.とうもろこしと松の実炒め(松仁玉米)、3.きくらげと肉炒め(木耳炒肉)の3品です。料理名の後の( )内は中国の料理名で、中国の料理名は、材料の量が多いか量は少なくても主要材料が強調されて前に出てくるといいます。3品とも、手軽に調理できて、中国で広く好まれている家庭料理だそうです。調理方法はいずれも中華料理の基本である油系の炒め物。とくに1.、2.の2品は、まさに中国語で言う「原汁現味」という「材料の自然の味を味わう料理」です。
材料の品な数は、1はとうもろこしと人参に松の実、2はトマトと卵と少なく、調味料も塩だけでサラダ油で炒めるという簡単に作れるもの。「男の料理」としても最適です。3は中国語で言う「補血養顔」という「美容に良い栄養たっぷりな料理」です。材料は、きくらげを主材料に豚肉とピーマン。味付けは、酢、醤油、酒など10種類の調味料に唐辛子とやや手が込んでいますが、つくり方が丁寧に手順よく書かれたレシピが配られていたので、迷うことなく調理できました。
サクサク、カツカツ、トントンと材料を切り刻むいろいろな音が各班のまな板から聞こえてきます。年配の人、若い人、手裁きは人それぞれ。「上手ね」、「あらまあ、あなた、調理は最近ご無沙汰かしら」と冗談をいいながら口は賑やか。それでも手は休んでいません。さすがは皆さん主婦。仕込みは順調に進んでいきます。ぎこちなくも上手にきざむ男性を見て、「うちの旦那にもそろそろ定年までに教えておかなければ」という方も。
換気扇を回していても、狭い調理室には油の匂いや火の熱が充満し、調理が進むにつれて美味しそうな匂いが漂ってきます。主婦の方たちは、プロの料理人顔負けの手さばきのよさで、1時間あまりのうちに3品の中国料理を作りました。
早速、別室のテーブルで各班が作った料理をみんなで試食します。「塩だけの味付けで、こんなに美味しくいただけるとは、びっくりだわ」や、きくらげの料理では「美容にいいといっても、こんなに食がすすんで大丈夫かしら」などの感想が聞こえ、3品の「中国家庭料理」は、自分で作ったという「自賛」も入って、大変美味しいと満足そうにおっしゃいました。
国際交流サロンは、日本文化と外国文化を相互に理解しあうことで、市内にお住まいの外国出身者の方々を含めた市民の交流の輪を広げることを目的に開かれています。これまでにも、外国出身者や市民の方々がお互いに講師となって、各国の料理づくりや、日本や外国の文化などを題材にしながら、原則毎月1回交流を行っています。次回の国際交流サロンは、11月7日(水曜日)、文化会館で「腹話術、玉すだれほか」を行います。また、流山市国際交流協会では、市内在住の外国の方を対象とした「日本語講座」を、文化会館で毎週水曜日に開催しています。いずれも、お問い合わせは文化会館(04-7158-3462)まで。
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