「“私たちの”吉田照美絵画展」が、3月4日(火曜日)から13日(木曜日)まで流山市生涯学習センターで開催中です。2011年3月11日の東日本大震災から3年。「節電」や「災害時への備えは…」、「被災地の復興は…」と、日本中であれほど心配し、話し合ったのに、ややもすれば風化しつつある3・11。日頃からの震災への備えと、被災地の復興を忘れないようにしようと企画されたイベントです。
吉田さんは、ラジオパーソナリティ生活40年を綴った「ラジオマン」を執筆されるなど多方面で活躍をされていますが、油絵作品でも平成18年から「三軌展」で毎年入選するなど評価が高く、都内で開催する個展も人気です。今回は、ファンが所蔵する36点と、吉田さんご自身からお借りした2点の38作品が公開されています。また、吉田さんが日ごろ、愛用されている絵筆や画材などが展示されています。ギャラリーには、連日、市内外から多くのファンが訪れ、大阪や名古屋からいらしたお客様もいらっしゃいました。
今回の作品展は、近隣のラジオリスナーら吉田さんのファンが中心になって結成された実行委員会と流山市生涯学習センターの共催で企画されたものです。実行委員長は、市内で惣菜店「浜あげ吉田屋」を営む吉田茂さん。こうしたイベントの運営費を捻出するために、ギャラリーでは、1個200円のチャリティ「エコたわし」が実演販売されています。エコたわしをつくってくださるのは、市内の手芸サークル「ちくちくの会」の皆さん。販売してくださっているのは、南相馬から流山に避難されて3年目の渡部節子さん。たくさんの方々の善意が集まって絵画展が行われています。
市内の和菓子店「藤屋」を営む志賀進一さんは、吉田照美さんの愛称がロバであることから、眼鏡をかけたロバの饅頭を考案。流山の白みりんが誕生して200年であることを記念して白みりんを隠し味に、つぶ餡の饅頭を期間限定で流山市生涯学習センターの軽食喫茶店で販売。志賀さんのご両親が福島県出身ということもあり、収益は相馬市に届けられます。9日までにすでに1,000個以上をお買い求めいただいています。
関連企画も多彩で、3月8日(土曜日)には、「魔女っ子メグちゃん」などで有名な池原しげと先生によるチャリティ漫画教室も開催されました。流山が舞台の野球漫画「球世主!!」の原作者でもある市内在住の漫画ストーリー作家・青木健生さんと一緒に、自分でキャラクターをつくって、4コマ漫画にしようというワークショップです。参加費1,000円は、全額被災地復興に寄付されます。親子での参加も多く、「将来は漫画家になりたい」という熱心なご家族もいらっしゃいました。
3月9日(日曜日)には、流山市青少年社会環境浄化事業推進委員長などをされながらジャグリングなどで人気の「PRINCOちゃん」によるマジックやバルーンアートなどが披露されました。PRINCOちゃんは、吉田照美さんにそっくりのバルーンをつくってギャラリー正面に飾ってくださいました。ショーでは、地元のお笑いコンビ「コンパス」と、アナウンサーの石原李夏さんが進行を担当してくださいました。この日の様子は、11日(火曜日)にJCNコアラ葛飾デイリーニュースで放送される予定です。この日は、18時30分からコンパスによる姉妹都市・福島県相馬市の現状を伝える報告会も行われました。コンパスの二人は、一緒に相馬を訪ねるツアーを企画したいと客席に呼び掛けていました。
ジャグリングの後はジャズライブ。出演は、ビッグバンド「サードコーストジャズオーケストラ」からキーボードやアルトサックス、ベースの3人による特別編成バンド。演奏の途中で畑中葉子さんもサプライズ出演し、生演奏で「カナダからの手紙」などを披露。続いて、吉田照美さんが登場すると熱気は最高潮に。吉田さんの「あこがれ」も披露されました。この日は、ホールで「聴覚障害者に笑顔を」チャリティ上映会「架け橋 きこえなかった3・11」も開催され、映画を観終わった聴覚にハンディを持つ方々も多くギャラリーを訪れましたが、吉田さんは手話通訳を介して一人ひとりと親しく話をされていました。
福島ご出身のアナウンサーの唐橋ユミさんも現場から駆け付けてくださり、週刊誌記者等でご活躍の奈良巧さん、吉田照美さんの番組の放送作家としてずっとコンビの川船修さん、文化放送「みんなの寅さん」にご出演されている娯楽映画研究家の佐藤利明さん、ジャーナリストの上杉隆さん、「吉田照美のやる気MANMAN」に出演されていた沼尾ひろ子さん、「飛べサルバドール」に出演しているMISHIMAさんなど多くの関係者が流山市生涯学習センターのギャラリーに集結。また、昨秋、吉田照美さんの番組「飛べ サルバドール」で街づくりについて取材を受けた井崎市長も絵画展を訪れ、吉田さんらと再会。ユーモラスな構図、繊細かつ力強い色使い、茶目っ気のあるタイトルなど楽しく本格的な作品の数々を鑑賞しました。
絵画展の期間中は、さまざまな関連事業が続きます。11日(火曜日)14時から、「3・11法話と声明ライブ」が行われます。法話をはじめ、14時46分からの黙祷、そして15時からは増田俊康・色摩真了・市橋杲潤の3人の青年僧侶による声明が予定されています。また、翌12日(水曜日)14時からは、福島県相馬市の仮設住宅でコンサートを行うなどの音楽活動を続けているアントニオ斉藤さんらがチャリティコンサートを開催します。防災や助け合いなどを考える機会とするためにも、こうした企画を充実させていきたいですね。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04-7150-7474へ。
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