文化会館(中央公民館)で、1月23日の午前・午後、そして2月6日午後の3回講座として女性セミナー「聞き書き講座」が行われました。公民館講座として平成24年にも開催した「聞き書き講座」ですが、その時の受講修了生からなる聞き書きの会「みらい」が聞き書き実践活動をし「聞き書き おばあちゃんの昔ばなし」を昨年3月発行しています。この活動をさらに深め、聞き書き活動の楽しさを多くの方にも知ってもらい広めていきたいと、聞き書き講座第2弾を実施しました。
文化会館(中央公民館)で、1月23日の午前・午後、そして2月6日午後の3回講座として女性セミナー「聞き書き講座」が行われました。公民館講座として平成24年にも開催した「聞き書き講座」ですが、その時の受講修了生からなる聞き書きの会「みらい」が聞き書き実践活動をし「聞き書き おばあちゃんの昔ばなし」を昨年3月発行しています。この活動をさらに深め、聞き書き活動の楽しさを多くの方にも知ってもらい広めていきたいと、聞き書き講座第2弾を実施しました。
そんな小田豊二さんが話す「聞き書きってなにか?」。『お年寄りがひとり亡くなると地域にひとつ図書館が消える』。お年寄りの話を聞いて、それを記録し、後世に残すこと。それは特別なことでなくていい。長い人生を生きてきて「楽しかったこと」「嬉しかったこと」「辛かったこと」「悲しかったこと」を思い出して話してもらえれば、それだけでも、その方の生きてきた証となる。俳優の三木のり平さんを3年間聞き書きした体験談も話に織り交ぜながらの面白可笑しい話しに、受講生はどんどん引き込まれていきました。
聞き書きは言葉の入った「薬箱」のようなもので、お年寄りが元気になる「言葉」という薬がはいっているという。聞く時には、「聞いてやろう」と思うのではなく、「お年寄りから学ぶ」「生きてきた智恵をいただく」そんな気持ちを忘れずにいてほしいと小田さん。また、聞く時にインタビュアーになってはいけないそうです。取材やインタビュアーはこちらが聞きたいことを聞く。それに対し聞き書きは、「相手がしゃべりたいことを聞く」こと。そして、聞き書きは何故話し言葉で書いてあるのか。しゃべり言葉はその人らしさが残ること、その人らしさを大切にするために話し言葉で書きましょうと話していました。
そこで、地域にお住まいの森山ルイ子さん(84歳)にお越しいただき、小田先生が聞き手となり森山さんが語る話を、受講生みんながそれぞれメモしたり、録音したりして聞き書きの体験をしました。名前は?と名前の由来から始まり、幼少時代、戦中の話と1時間以上にわたりましたが、受講生は一生懸命語り手の森山さんの気持ちになって、また、話の状況を思い描きながら聞きいっていました。森山さんが話したことだけピックアップする、話の区切りに見出しを入れる、また、まえがきやあとがきなどのポイントを聞いた後に原稿にしてくるという宿題が出されました。
最終日の2月6日は受講生の聞き書き原稿が全ての受講生に配られ、ひとりひとり小田先生のコメントをいただきました。書いていくと陥りやすい点は本人の話し言葉ではなく「でした」「ました」調にどうしてもなっていってしまう。その人らしさがわかるように語尾を意識して話し言葉で書いてほしい。また、聞き書きはレポートではないので全部書こうとしなくてもいい。そして話の裏はとらない、事実を追わないことと改めて伝えていました。
最後に、ある病院の看護師さんが患者さんの聞き書きしていくなかで、聞き書きをした看護師さん本人が変わっていったという、聞き書きで得るものの大きさを痛感したとの話がありました。聞き書きは「深く、広く、面白く」が原則で、書くときにいかに語り手を好きになっているか、でしょうか。今回の講座修了生による聞き書き活動、始まりそうです。お問い合わせは流山市文化会館(中央公民館)04−7158−3462までどうぞ。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
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