2014年利根運河交流館では、今年最初の企画展「安池和也　細密画展」がスタートしました。流山市内在住の安池さんが、花や葉を細かく観察し丹念に描いた植物の細密画（ヤブツバキ、コスモス、ハナミズキ、バラ「クリスチャンディオール」など）12点を展示しています。一輪の可憐な花から、野草を描いた40号の大作までどの作品も秀逸で胸に迫ります。どうぞ皆さんもこの感動を体感してみてください。

   安池さんはデザイン会社で修業後、デザイン事務所「図工房」を設立し、出版社や印刷会社の多い千代田区という立地を生かしグラフィックデザイナーとして活躍されます。1975年に二科展に初入選（以後5回入選）。この頃よりデザインの他にイラストの仕事が増え、植物図鑑の絵を手掛けるようになります。2000年に初の花の絵の個展を開き、2004年に現代美術世界展に出品され、2009年には小学館より、一枚一枚の木の葉を丁寧に描いた、354種の細密画をまとめた画集図鑑「木の葉の画集」を出版されました。

   10年前、都心から流山に移り住んだ安池さんは、流山の自然にふれ、森を散策し始めます。そこで「葉」と出会い、同じように見える葉にも一枚一枚それぞれに個性があることに気づきます。葉に出会い、描き進めるうちに植物に魅せられた安池さんは、彼らのことをもっと知りたいと思うようになり、現在も変わらず、その真摯な眼差しで描き続けてらっしゃいます。「植物が私たちに見せてくれるメッセージを大切にして、できるだけ細密に描くことを心がけています」と、安池さん。今後は利根運河周辺に咲く草花も描いてみたいとうれしいお言葉をいただきました。作品が出来上がるのが今から楽しみです。

   安池さんの細密画展は2月23日（日曜日）までの9時から17時まで（月曜、火曜は休館日）、入場無料で開催中です。お問い合わせは利根運河交流館（電話　04−7153−8555）へ。また、利根運河交流館では、1月25日（土曜日）8時30分から12時30分まで運河水辺公園で「第48回うんがいい！朝市」を開催します。当日は約40店舗の個性豊かなお店が並びます。地域商店、近隣農家の新鮮野菜、姉妹友好都市の物産品、手作り雑貨などや、「柏おやじダンサーズ」のみなさんによるパワーあふれるライブも予定しています。今年も元気いっぱいの朝市でみなさんのご来場をお待ちしています。詳細は利根運河交流館のホームページをご覧ください。

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