12月11日(水曜日)、流山市幼児教育支援センター附属幼稚園で、親子の凧づくりが行われました。講師は、近隣在住の石栗照平さん。平成7年より「日本の凧の会」に所属し、今年で18年の大ベテランです。日本中を駆け巡り、凧の魅力について、子どもばかりでなく大人の方にも伝え、平成25年8月には、テレビ番組「ぶらり途中下車の旅」でも紹介されました。今回は、幼稚園の年長親子30組が、凧づくりに取り組みました。
“凧”は、昔から日本の各地に伝承され、空高くあげることで願いがかなうと伝えられています。そして今なお、日本の風俗として、各地域の情緒を醸し、盛んにあげられているそうです。石栗さんは、凧は子どもたちに身近で、親しみやすい物づくりの原点であり、遊びの中から科学を学ぶ事ができると考えています。また、知恵と創造性を育む伝承あそびであり、創造と文化をひろげ、さらに交流の輪も広がるので凧作りを続けていきたいと語っていました。
日本の伝統である和紙を使い、六角の形のなかに、思い思いの絵を描きました。干支や縁起もの・良い年を願うもの、人や動物などあやかりたいもの、将来の夢、自分の好きな字や幾何学模様のデザインなど、大空に浮かべることを想像しながら親子で描いた絵は、とても素敵な凧になっていました。30センチメートルの物差しや、ボンド、たけひご、凧糸などを使って、徐々に出来ていく様子に、感激の笑顔があふれ、部屋全体が温かな雰囲気に包まれていきます。
石栗さんは、糸の張り方、ひもの付け方など、丁寧に教えてくだり、子ども達も真剣に取り組んでいました。保護者が苦労しながら製作に協力している姿や一緒になって凧つくりをした体験は、園児にとって、かけがえのない親子の絆づくりとなりました。完成すると親子が笑顔になり、自然に「ありがとう」の言葉があふれ出ていました。お正月には大空高く飛ばせるよう“凧糸”のプレゼントもいただきました。
早速、「凧をあげよう!」と園庭を元気いっぱいに走る子どもたちは、満面の笑みを浮かべていました。地域活動に熱心な石栗さんによる「凧作り」は、ゲームやおもちゃが社会にあふれている昨今ですが、身近な材料を使って、親子で会話を楽しみながら作った体験は、園児にとって貴重なものとなりました。今後も石栗照平様のますますのご活躍を祈念したいと思います。
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