市では、平和施策事業の一環として平成20年から日本ユニセフ協会学校事業部の協力を得て、毎年市内の小学校2校で「ユニセフ平和教室」を実施しています。今年は、12月4日の午前中に流山小学校、午後に八木南小学校で実施しました。
日本ユニセフ協会では、世界の子どもたちの現状に対する理解を深め、ユニセフの活動や体験学習を通して、自分たちにできることを考える出前授業を開催しています。今年度「ユニセフ平和教室」の講師は、日本ユニセフ協会学校事業部の勝又麻祐子さんです。
ユニセフ平和教室で、ユニセフの活動についてビデオ「ユニセフと地球のともだち」を視聴しました。ビデオでは、世界に水道設備がないため、生活水を川から汲むため1日9時間も水運びをしている子どもたちや、食べ物がなく栄養不良の子どもたち、家計を支えるため仕事をして学校へ通えない子どもたちに、ユニセフが井戸の設置や、食糧支援、仕事をしていても通える学校の建設などの活動を行っていることが紹介されました。世界の子どもたちの現状が紹介されると児童たちは熱心にスクリーンに見入っていました。
ビデオ視聴を終え、講師の勝又さんによるふりかえりが行われました。世界では5歳以下の子どもたちが5秒に1人の速さで亡くなっていて、無くなる子どもたちの33%は少しの援助で救える命だと解説されました。ユニセフに寄せられた寄付はビタミン剤や、ポリオなどの予防接種などに使われているそうです。
その後、ビデオで紹介されたネパールの子どもがヒマラヤで担いでいた水がめを実際に運んだりする体験学習が行われました。水を入れた水がめの重さは15キログラムほどになり、体験した児童たちからは「自分では30分ほどしか持てないだろう」といった感想がありました。
続いて行われた体験学習は、アフリカなどの子どもたちをマラリアなどの伝染病から守るため、日本の技術で作られた蚊帳が紹介されました。日本で使われている蚊帳と違って網目が大きく暑い砂漠でも風通しがよく、また蚊帳自体に蚊取り線香の成分が練りこまれており、蚊を殺虫する工夫もされているそうです。講師の勝又さんからは、将来の夢を語ることができなかった子どもたちが、学校に通うことによって将来就きたい職業や、夢を持つことができたとの話があり、さらに自分で様々な世界の問題を調べることから始めてほしいと伝えられ、ユニセフ平和教室が終了しました。
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