12月1日(日曜日)、北部公民館で、第8回ハートフルコンサートが開催されました。「地域に本物の音楽を!」を合言葉に平成22年2月に始めた「ハートフルコンサート」は、北部公民館の重点目標の1つである「地域の文化の拠点となる公民館づくり」の中核をなすもので、大勢の方に支えられ、第8回の公演を迎えました。今回も満席となり大盛況でした。
出演したソプラノ歌手の渡邉真弓さんは北部公民館の近くにお住まいで、東京藝術大学を卒業、日本音楽コンクールなどで入賞しています。この日のプログラムはソプラノ独唱「ゴンドラの唄」から始まり、「落葉松」「さびしいカシの木」と続き、山田耕筰の「AIYANの歌」で第1.部が終わりました。第1.部は「女の恋心」にちなんだ日本の歌曲を選び、それにぴったりの着物姿(ハートフルコンサートでは初めて)で、歌に情感が出ていました。会場からは驚きとともに感嘆の声が上がりました。
伴奏役の江崎宏子さんは、武蔵野音楽大学卒で、数多くの音楽フェスティバルに出演しています。三善晃の「波のアラベスク」、ショパンの「小犬のワルツ」「バラード第3番」を熱演しました。作曲者の個性、弾き方などの技術的なことや聴きどころなど興味深い説明があり、「曲をききながらいろいろと想像できました。楽しめました。」の声も寄せられました。笑いありのお二人の絶妙のトークが、演奏に深みを加えました。選曲の理由、曲にまつわるエピソードなどの解説に、皆さん聞き入っていました。
第2.部では、渡邉さんはドレス姿に、江崎さんも衣装を変え、更に華やかになられ、ピンクと黄色のお似合いで「ハートフルシスターズですね」の軽口も飛び出すほどの楽しい雰囲気でした。クリスマスにちなんだ曲から、最後はアリアで締めました。今年は、ヴェルディとワーグナーの生誕200年ですが、それにちなみ、ジルダ、レオノーラ、エリザベートの3つのアリアを華麗にダイナミックに歌いあげ、観客からは「素晴らしかった」「感動した」との声が多数あがり、「流山の宝だ」という声までありました。
アンコールに応え、渡邉さんは「Ever After」をお嬢さんから贈呈された花束を持ち、歌いあげました。「思いっきり 思いっきり この命を輝かせよう」で終わる「Ever After」には「これから ずっと」の意があるようで、卒業式など旅立ちの日に歌われるようです。「涙が出る程良い歌でした」との声もありました。
最後には、会場全員が渡邉さんのリードのもと「翼をください」を大合唱しました。渡邉さんの曲目それぞれの解説あり、お二人の掛け合い的なトークもあり、楽しく贅沢な時間に「盛りだくさんのメニューで聴きごたえのあるコンサートでした」と皆さん大満足でした。北部公民館では「これから ずっと」本物の音楽を提供していきたいと考えているそうです。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ