来年の干支の午を作る
更新日 平成25年12月4日


木目込み人形作りを体験

[画像]干支の午(89.2KB)

 11月19日(火曜)、木目込み人形で来年の干支の午を作る体験講習が行われました。南流山幼稚園の一室を借りて行われ、園児たちの賑やかな声が響く中、初めての方を含む11人の方が人形作りに挑戦しました。


[画像]溝を掘る(85.1KB)

 木目込み人形は、桐の粉末と糊などを混ぜて作られた桐塑と呼ばれる型に溝を掘り、その溝に布などを押し込んで作る江戸時代から続く伝統工芸です。桐塑はそのままでは固く掘りにくいため、へらの先を水で濡らして柔らかくしながら掘っていきます。あてがう布ごとに型を溝で掘り分け、縮緬などの和柄を何種類も根気よく押し込むことで、素朴な風合いながら美しい人形に仕上がります。


[画像]講師の羽川さんと受講者(89.1KB)

 ひとり一人丁寧に教える講師の羽川マチ子さん(73歳)は、退職を機に本格的に木目込み人形に取り組み始め、今では教室も開いています。木目込み人形の魅力を「小さくて可愛らしいことと、自分の好きなように形を補正できること」と話し、作った人形ひとつひとつに愛着がわくそうです。今回の干支をつくる講座は、シリーズとして毎年末に開催しており、今年で11年目となります。「ようやく来年でひとまわりします。すべての干支を揃えたいとずっと参加してくださる方もいるので、ぜひ来年も開催したいです」と話しました。


[画像]4年前から南流山幼稚園でも開催(92.7KB)

 最初に講座を開いたのは松戸ですが、4年前からは今回の南流山幼稚園でも実施しています。流山での開催場所を探していた羽川さんが同幼稚園に相談したところ、濱田育子園長(当時)が快諾してくれたそうです。保護者の方にも講座のチラシを配っており、参加した保護者の方は「木目込み人形のお雛様を見てかわいいなと以前から思っていましたが、作るのは初めてです。子どもは男の子なので、いずれは五月人形などにも挑戦できればいいですね」と話しました。



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