11月10日(日曜日)、神田の錦町共同ビルで流山市生涯学習センターが来年の公演に向けて準備を進めている新作「銀河鉄道」について語るトークイベントが開催されました。演出の小池博史さん、舞台美術のトラフ建築設計事務所さん、そして、パフォーマーの白井さち子さんらによる2時間に及ぶトークが展開されました。「銀河鉄道」は、東北の詩人・宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに小池博史ブリッジプロジェクトが、来年1月25日(土曜日)流山で初演するのを皮切りに沖縄南城、金沢、仙台、池袋と公演が予定されている新作舞台です。
ことし7月28日(日曜日)に流山市生涯学習センターで行われた「銀河鉄道ワークショップ」に参加された高田恵子さんらもゲスト出演。原発事故で南相馬市から流山に避難され、知らない土地で不安だったときにワークショップでさまざまなものを得た体験など熱い想いを語ってくださいました。今回のトークイベントは、「トランスアートトーキョー2013」という神田の使われていないビルなどを活用して文化芸術の発信をするイベントに流山市生涯学習センターが参加して実現したものです。
東日本大震災を風化させることなく、3・11から私たちの生活を見直す機会にと、東北の詩人・宮沢賢治の作品「注文の多い料理店」をことし6月23日(土曜日)、流山で初演した小池博史ブリッジプロジェクトの第2弾は「銀河鉄道の夜」をモチーフ選びました。いじめられっこのジョバンニが星祭りの夜、友人のカムパネルラと広大な銀河鉄道での旅で未来や過去に出会いながら、生きることについて考えてゆく物語。それを演出家の小池博史が3.11 後の私たちが向かうべき課題として再構築。100 年前の過去と、100 年後の未来の真ん中にある、いまのわたしのからだを通して、世界との関係をもう一度みなおし、弱く、滑稽で、愚かで、強く、しなやかで、美しいヒトという生きものを描き出します。
来年1月25日(土曜日)に流山で初演される「銀河鉄道」は、重要無形文化財保持者で観世流緑泉会代表であり、近年ではダンサーの森山開次などとのコラボレーション作品へも多数する能楽師・津村禮次郎が出演。また、ローザンヌ国際コンクールのプロフェッショナルスカラーシップ賞を受賞し、ネザーランド・ダンス・シアターでダンサーとして活躍してきた小尻健太が参加します。舞台美術は2009 年にグッドデザイン賞を受賞したトラフ建築設計事務所が担当。小池博史作品へは流山で初演されたパパ・タラフマラの「パンク・ドンキホーテ」に続き2 作目の参加。衣装は元イッセイミヤケコレクションデザイナーで大駱駝艦、野田秀樹、白石晃、オンケンセンの「リア王」などの衣装をてがけた浜井弘治が担当。舞台美術、衣装など、舞台上の全てを紙で構築していきます。
舞台に欠かせない演奏を手掛けるのは、東儀秀樹(雅楽)やスティービーワンダーなど国内外を問わず数多くのアーティストの共演を果たし、「FIFA ワールドカップ(日韓大会)」決勝戦オープニングセレモニーでのソロ演奏なども経験した、太鼓・パーカッション奏者のヒダノ修一と、美空ひばり、松任谷由美、サザンオールスターズなど名立たるシンガーのスタジオ・セッションやレコーディング・サポートをし、TV「 北の国から」「探偵物語」等のテーマ演奏も手がけているハーモニカ奏者の八木のぶお等流山市生涯学習センターではお馴染みのミュージシャンたちです。モノクロ写真は、トークイベント会場に展示された「銀河鉄道」イメージ写真(モデルは出演される皆さん、撮影は小池氏)です。お問い合わせは流山市生涯学習センター04−7150−7474へ。
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