11月10日、市役所で流山市のオープンデータを利用した、スマートフォンなどのWEBアプリケーションの提案を競うコンテストが開催されました。8月19日から10月18日まで募集されていたこのコンテストには、32件の応募があり、当日は事前審査を通過した13件の発表がありました。
オープンデータとは、公的機関等の保有する情報を利活用の制限なしに公開するという考え方です。流山市は、市議会と共にオープンデータを推進しており、市の公共施設や設備の位置情報など約20種類のデータについて、コンピュータへの読み込みが容易な形式で公開しています。
今回のコンテストは、流山のオープンデータを活用したオリジナルのアプリについて募集したもので、市役所と市議会のそれぞれのオープンデータを利用するアプリのアイデア部門と実際にアプリを作成するプログラミング部門で競われました。審査員は、井崎市長、市議会広報広聴特別委員会の松野豊委員長をはじめ大学教授や民間会社の有識者、市民の代表など8名が務めました。
当日は、市役所のアイデア部門に5件、市議会のアイデア部門に3件、プログラミング部門に5件の発表が行われました。いずれも流山市が公開しているオープンデータを有効に活用したもので、独創性にあふれるものばかりです。審査委員からも、着眼点の素晴らしさや実際に使われた場合の発展性についても指摘がありました。
厳正な審査の結果、市役所のアイデア部門では、小松澤幸恵さんの「ながれやまホカサポ(保活サポート)」が最優秀賞に選ばれました。この作品は、保育園探しをサポートするアプリで、ご自身の実体験に基づき発案されたものだそうです。自宅から指定する時間以内で行ける保育園をアプリが自動で探してくれるので、子育て世代にとってはとても役立ちそうです。
市議会のアイデア部門では、スフィダンテチームの「流山オープン議会」が最優秀賞を獲得しました。このアプリは、市議会がオープンデータで公開している審議結果をもとに、中高生が市議会を身近に学べるアプリです。市長や議員をキャラ化して、審議結果をもとに模擬議会を見ることができるなど、学校教育の現場でも使っていただけるような発想が評価されました。
プログラミング部門では、最優秀賞と優秀賞の2者を表彰。優秀賞には伊藤雅彦さん作成の「ごみ分別・処分方法検索アプリ」が選ばれました。このアプリは、ゴミの種類と地域を選ぶことで、ゴミの仕分けと回収日が表示されるというものです。ゴミは、「燃やすごみ」、「燃やさないごみ」、「容器包装プラスチック類」、「資源ごみ」、「危険ごみ」などに分かれ、仕分けに迷う場合が多いと思います。そんな時にも役立つアプリではないでしょうか。
そしてプログラミング部門最優秀賞は、Thunder Clawの「流山百歌」が受賞しました。俳人・小林一茶が第二の故郷として何度も流山を訪れていたこと、一茶双樹記念館もあり市民が俳句に親しんでいることに着目。流山100か所めぐりのオープンデータを活用して、市内の名所を地図で確認できるとともに見どころをアプリで検索表示でき、その場所にちなんだ俳句を投稿できるというものです。
実際に行ってみても良し、見どころや紹介された写真を見て俳句を作っても良し。また、投稿された俳句を読んで、見た人がその場所に行ってみたくなるという効果もありそうです。Thunder Clawの長谷場さんは、「私も市民なので、ぜひ100か所全てを回って、全ての場所で俳句を作り投稿したいです」と会場を笑わせました。
審査委員を務めた井崎市長は講評で、「流山の市民生活を便利に楽しくするような作品ばかりでうれしい限りです。流山市のオープンデータは、まだ始まったばかりです。限られたデータの中で今回は、素晴らしいアイデアをたくさん出していただけました。今後とも、より多くのデータを公開して行きたいと思います」と語りました。
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