11月4日、クリーンセンターを会場に植樹祭が行われました。9月に行われた新東谷防災広場、ほっとプラザ下花輪、10月の鰭ケ崎小学校に続く、本年度のまちなか森づくりプロジェクト第四弾となるものです。この日は、公募で集まった一般参加の方など約270人が参加。前日の夜から降り続く小雨の中、約3,500本の苗木を手作業で植えました。
この植樹は、NPO法人地球の緑を育てる会の主催で、平成22年度から23年度に流山市のまちづくり顧問でもあった宮脇昭横浜国立大学名誉教授の指導により、日本財団からの助成を受けて本年度市内5か所で実施するものです。流山市は、市民団体等の皆さんとサポート委員会を立ち上げ協力を行う形で事業を行っています。
リサイクルプラザの講義室で行われた宮脇名誉教授の講演では、自らが撮影したという阪神大震災や東日本大震災の現場写真をスライドで紹介し、人間の命を守る鎮守の森の重要性を説きました。宮脇名誉教授が提唱する「宮脇方式」と呼ばれる植樹方法は、その土地にあった複数の植物を自然に近い状態で競合させながら育成するもので、苗を密に植え、稲ワラを苗を植えた後の土壌に被せ縄で縛って固定します。稲ワラは、時間とともに土に返り、植物の栄養ともなるそうです。
植樹は、クリーンセンターの北側・西側の外周のうち約350メートルの斜面に植えるもので、最後に縄で縛るために打たれた竹杭の間にびっしりと植樹していきます。前日までには植樹場所の土壌は耕され、数千本の竹杭が50センチ間隔で打たれており、この範囲に植樹を行います。この日は、雨に見舞われたため、斜面の土壌も崩れやすく、場所によっては粘土質の土壌のため水を含んで重くなり、参加者の皆さんは掘り返しに苦労していたようでした。
それでも、時折強くなる雨の中ではありましたが、雨がっぱをはおり、約1時間半をかけてワラ敷き、縄かけまで終わらせ植樹を完了しました。小さいお子さんをお連れの方や、サッカーチームなどの団体でご参加いただいた方など、足元の悪い中でのご参加、誠にありがとうございました。サポート委員会の新保國弘委員長は「雨の中の作業でしたが、皆さんとても楽しんで植樹をしてくださり、こちらまで嬉しくなりました。今回の植樹の木々が成長し、常磐道や江戸川堤防を通る人々にとって、流山の象徴のように映ってくれるようになると良いですね」と話してくださいました。
市内5会場で行われる平成25年度のまちなか森づくりプロジェクトは、来年2月の南流山中学校の植樹をもって約1万本の苗木の植樹を完了します。植樹された木々が大きくなり、木陰の安らぎを与えてくれるだけでなく、防災、生態系維持、二酸化炭素吸収、ヒートアイランド抑制など様々な効果を発揮してくれることが期待されます。南流山中学校では、卒業記念の学校行事として行われるため、一般の方の参加は受け付けていませんのでご了承ください。
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