10月19日、東京理科大学理工学部建築学科の学生が中心となって実行委員会を組織し、企画した「利根運河シアターナイト2013」が運河水辺公園で開催されました。イベントのテーマは「光と音」。17時ごろから次第に日が落ち始め、辺りが暗くなると幻想的な光の空間が生まれました。会場の入り口に設置された、学生の皆さんが作成した光のオブジェが暗闇の中にほんのりと浮かび上がり、天候には恵まれませんでしたが、約5,000人の方が普段とは異なった利根運河の光景を楽しみました。
利根運河にある野田キャンパスに通う理科大生の皆さんが、地域の皆さんと交流の場を作ることを目的に企画したこのイベントは、空間デザインから建物の設計、インテリアまで幅広く学ぶ建築学科の学生が中心となり利根運河を「光と音」で演出しました。会場に設置された休憩所のテーブルやベンチも学生の手作り。どなたでもお使いになれるように、利根運河の斜面に対応するように設置されています。テーブルやベンチは、素材に竹を使っていますが、その竹はキャンパス近くの竹林を所有する地域の方に提供していただいたものです。
会場を訪れた方を出迎えるのは20個ほど地面に設置された、インスタレーション(会場装飾や空間芸術の意味)と呼ばれる照明のオブジェです。このオブジェは製図などに使われるダブルトレーシングペーパーを使ったもので、そこに理科大生や地域の方、井崎市長の写真を利用しデザインしてあります。照明の明滅はコンピュータで制御。光の強弱で見ている人を引きつけます。
また、水辺には大きなスクリーンを2台設置し、自主制作映像と映画「ナイトミュージアム」を上映。自主製作映画は、利根運河の日常で聞こえる人の声や鳥の声などを重ねて作成したメロディをBGMに、「利根運河シアターナイト2013」のメイキング映像を上映しました。
実行委員会委員長の笠原凌さん(建築学科3年)は「昨年から始まったこのイベントを今年もうまく実施できるか、プレッシャーを感じていました。天気が悪かったのは残念でしたが、地域の方も集まってくれ、利根運河を盛り上げることができてよかったと思います」と話してくれました。
18時30分からは、当日のワークショップで約80組の参加者が作った灯ろうを次々と利根運河に放ちました。今年のテーマは「夢」。昨年は灯篭流しの演出をしましたが、今年は皆さんの夢がかなうようにとの願いを込めて、水面に漂うように工夫がなされました。
野田市からお越しの山本真輝君(小学3年)、妹の麗雫さん(小学1年)とお友達の片山優希さん(小学1年)は、一緒に灯ろうづくりのワークショップに参加しました。真輝君は「サッカーが大好きなので、サッカー選手になるのが夢です。灯ろうにはサッカーボールの絵を貼りました」と、麗雫さんは「お花の絵を貼りました。水に浮かんでいる灯ろうはきれいだなと思いました」と、優希さんは「バスケットボールの選手になりたいので、バスケットボールの絵を貼りました」と話してくれました。
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