総合防災訓練を実施
更新日 平成25年10月22日


雨の中、約650人が参加して総合防災訓練を実施

[画像]陸上競技場で防災訓練(75.8KB)

 10月20日、市総合運動公園陸上競技場を会場に流山市総合防災訓練が行われ、市職員、消防、警察、自衛隊、医師会など、関係機関26団体、約650人が参加して行われました。訓練は、流山市直下で起こったマグニチュード7.3、最大震度7クラスの大地震により、市内では建物の倒壊のほか、交通機関やライフラインに被害が発生したと想定して行われました。今回の防災訓練は、従来の市民参加型から、各防災関係機関の対応能力の向上と連携に重点を置いた訓練です。


[画像]自衛隊の特殊車両も参加(76.5KB)

 当日8時20分には、防災行政無線で緊急地震速報が流され、市民の皆さんに「身の安全を守る行動」をとっていただくよう呼びかけました。地震発生直後には、「1.屋内では、窓ガラスや家具、照明の下から離れる。2.机の下にもぐり、カバンなどで頭部を守る。3.車の運転中は停車してエンジンを止め、揺れが収まるまで車内にとどまる。4.屋外では、狭い路地、塀、建物から離れる」といった行動が基本とされています。


[画像]開会式の様子(74.4KB)

 この日は、前日からの雨が続きグラウンドはぬかるみ、時折強い雨と風が吹く中、ヘリコプターによる救急搬送訓練の中止など、一部のスケジュールに変更がありましたが、ほとんどの訓練が予定通り実施されました。実際の災害時では、いつ天候が悪くなるか分かりません。そうした意味では、悪条件の中での有意義な訓練となったのではないでしょうか。


[画像]自衛隊の野外炊具車両(81.6KB)

 訓練開始は9時20分でしたが、会場では8時過ぎから関係者や参加車両が集まり始めました。自衛隊の野外炊具車両では、大量のお湯が沸かされていました。この車両は、野戦用のものですが災害現場でも威力を発揮します。灯油バーナーを使った炊飯器6基で600人分の米飯を炊き上げることが可能で、味噌汁のみを6釜全てで調理すると1,500人分の調理ができるそうです。


[画像]炊き出し訓練(85.6KB)

 野外炊具車両で沸かされたお湯を使って、流山市赤十字奉仕団の皆さんが炊き出し訓練を行いました。非常食として便利なアルファ米で、この日は約250人分が用意されました。水でも作ることができますが、お湯を使うことでよりおいしく食べることができるそうです。見学にいらした市民の皆さんに、パックに詰めて配られました。


[画像]消防団などによる放水訓練(68.2KB)

 訓練会場では、開会式に続き市の対策本部情報収集班や千葉県警、陸上自衛隊、NTT東日本が次々と被害状況を市長に報告しました。続いて、宮園自治会自主防災組織による初期消火訓練、消防団・消防署による消火訓練が行われました。消防団は今回、第17、18、19、20分団が参加。雨の中にもかかわらず機敏な行動に、普段の訓練の成果が表れていました。


[画像]壊れた家屋からの救出訓練(79.3KB)

 救出訓練と救護訓練では、自衛隊や消防、警察、医師会など多くの機関が参加して、実際の災害に近い形で連携し行われました。消防署と消防団、自衛隊が倒壊家屋からケガ人を救出し、医師会、歯科医師会がトリアージを行い、救護所で応急処置をするというものです。トリアージとは、多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、治療の優先度を決定することで、医師の人数や医療資材などさまざまな制約がある大規模災害時に、最善の救命効果を得るために行われる処置です。


[画像]トリアージを行う医師(81.1KB)

 倒壊家屋からのケガ人救出には、日本救助犬協会の犬たちも活躍。ケガ人を発見すると大声で吠えて知らせました。消防隊や自衛隊が機敏かつ慎重にケガ人を倒壊家屋から救出すると、素早く担架で医師のもとへ。次々運ばれてくるケガ人の状態を確認すると、治療の優先順に赤・黄・緑のトリアージのタッグが付けられます。トリアージされると、救護所に搬送され治療が施されました。


[画像]体育館でデモ飛行(78.1KB)

 被害状況確認訓練に参加予定だった千葉大学野波研究室のミニサーベイヤーは、悪天候のため急きょ、体育館内でデモンストレーションが行われました。ミニサーベイヤーとは、自律飛行ができる無人の小型ヘリコプターで、小型のカメラを搭載することで大規模災害時には、危険個所の状況確認などに活躍が期待されています。デモのアナウンスがされると、一般の参加者も多くが体育館に集まりデモを見学しました。


[画像]小型カメラからの映像がパソコンに(67.7KB)

 6つのプロペラを持ち動力は電動のモーターで、飛び上がってもあまりうるさくありません。この日は屋内のためGPS機能が使えず、研究員によるリモコン操作で飛行しましたが、本来はパソコンで飛行ルートをプログラムすることで、自律飛行できるそうです。すでに、鉄塔やメガソーラーのパネルなどの点検に実用化されているとのことで、今後は大規模災害時の活用に大きな期待が寄せられています。


[画像]デモ飛行を見学する市民(78.7KB)

 見学に来た流山北小6年の二瓶康太朗君は、「飛行物体に興味があり見に来ました。6つのローターのうち4つが動けば飛べると説明があり驚きました。訓練では、救助の様子が見れて、災害時にはこうして人が助けられると分かって心強いです」と語ってくれました。ミニサーベイヤーについて、いろいろと質問をしていた二瓶君の将来の夢は、パイロットになることだそうです。



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