公民館講座の修了生たちが「流山女性聞き書きの会 みらい」を結成し、戦時中を知る市内の80代の女性たちのライフヒストリーを聞き記録した冊子「聞き書き おばあちゃんの昔ばなし」が、今年の3月に初めて発行されました。8月15日の終戦記念日にはその活動の様子が新聞にも取り上げられました。
市内にお住まいの戦中戦後を生き抜いてきた女性たちの生活体験などを聞き、記録に残し、次世代につないでいきたいと、40〜70代の9人の女性たちが現在も聞き書き活動をしています。この女性たちは、平成24年2月に公民館で行われた女性セミナー「聞き書きを学ぼう!おばあちゃんのむかし話〜未来への伝言」という講座受講生の有志9人です。
講座の講師の方の「聞き書きには参考書はない。話者との信頼関係をつくること。じっくり聞くことが大切」という言葉を胸に、「プライベートな部分なのでどう話を聞いていったらいいのか、どこまで聞いていいのか」と悩みながらも、市内の5人の女性に話を聞くことができました。
メンバーは2〜3人ずつに分かれ、1人の話者に話を伺い、その方のお人柄が伝わるよう、話し言葉のまま記録しました。初対面の話者には話の切り出し方が難しく、ぎこちなくなることもありましたが、2回3回と話を伺っていくにつれ、親しみをこめてお聞きできるようになり、苦労話に涙することもありました。このような試行錯誤を繰り返し、「聞き書き おばあちゃんの昔ばなし」を発行しました。
聞き書きを行ったメンバーからは、「お話しを聞くことは、自分のためでもある。また、それが書くということによって形となって人の目に触れ読んでもらえることは、自分たちの力になります」や「お話しを伺うことで、自分も学び、育ててもらっています」、「お話しを聞くって楽しいのよね。知らないことがいっぱいあってもっと聞きたい、って思ってくる。聞いた話を文字化するのがちょっと大変かな」と話してくださいました。
今回の「聞き書き おばあちゃんの昔ばなし」は市内の図書館や公民館、県立図書館にも置いてありますので、興味のある方は、ぜひ一度お読みください。
現在もメンバーは市内の先輩女性の聞き書きを行っています。来年の3月ごろには今回の課題も踏まえた、さらに充実した2冊目の聞き書き記録が発行される予定です。お問い合わせは、文化会館(電話:04−7158−3462)まで。
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