8月31日(土曜日)、流山市生涯学習センターで、浦川宜也ヴァイオリントークコンサート「名曲のしくみ」が開催され、多くのご家族連れが夏休み最後の週末にクラシックを楽しみました。名門バンベルク交響楽団第1コンサートマスターや東京藝術大学教授などとして活躍され、世界中でコンサート活動などを続けているヴァイオリニストの浦川宜也さんと、大迫貴さんとのピアノによる、カジュアルな形でトークを交えながら、クラシックの面白さを伝えるコンサートです。
この日は、G.F.ヘンデルの「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ長調 作品1−15」やW.A.モーツァルトの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 K296」、F.クライスラーの「ウィーン奇想曲」などが演奏されました。ステージにホワイトボードを持ち込み、客席にテキストを配布するという変わったコンサートで、浦川」さんは、「音楽は雰囲気で聴くことが多いが、たまには理詰めで聴いてみるのも面白いでしょう」と呼び掛けました。
ヴァイオリンの浦川宜也さんは、東京藝術大学名誉教授、東京音楽大学大学院担当客員教授の傍ら「小野アンナ記念会」会長をはじめ「NPO法人文化日独コミュニティー」の理事長などの重責を担う一方、日本国内以外に西欧・東欧・中国・米国・豪州などで演奏活動を続けています。この日は、客席に家族連れが多かったことから、文章に起承転結があるように音楽にも流れがあり、たとえばソナタ形式では、提示部、展開部、再現部、結尾部があることなどを、音楽の授業のようにやさしく解説されました。
ピアノの大迫貴さんは、福岡教育大学大学院音楽教育専攻からウィーン市立音楽院を経て、現在、鹿児島大学教育学部音楽専修や鹿児島県立松陽高等学校音楽科の非常勤講師の傍ら室内楽や歌曲の分野においても活動をされています。また、コンサートや若い音楽家の育成に努められています。この日は、ソナタ形式、リーと形式、ロンド形式など浦川さんのお話に合わせて演奏し、客席を魅了しました。
この日のコンサートに先立ち、前日の8月30日(金曜日)には、浦川先生が1人30分ずつ個人レッスン形式でヴァイオリンを教えてくださる夏休みワークショップが行われました。参加した子どもたちは、名手の前で緊張しながらも、自分が選んだ曲を演奏し、的確な指導を受け、充実したひとときを過ごしていました。
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