夏の夜空に色とりどりの大輪を咲かせる花火。夏の風物詩として市民はもとより近隣のたくさんの方々に親しまれている「流山花火大会」が今年37回目を迎え、夏休みも終盤となる8月24日(土曜日)、流山市流山の江戸川堤で盛大に行われました。今年も、埼玉県三郷市の「みさとサマーフェスティバル花火大会」と同日開催となり、流山市の5千発と三郷市の5千発で合計1万発の花火が打ち上げられ、流山側では約15万2千人の観客が音と光の共演を楽しみました。
午後7時15分からの花火打ち上げを前に、午後6時30分からは江戸川側の土手下のスペースに設けられた特設ステージで「リバー・サイド・コンサート」が開催されました。その前座として、最近市内でも人気急上昇中の漫才コンビ・コンパスが飛び入り出演し、会場を盛り上げました。コンパスは、平成23年の漫才新人大賞を受賞し一躍注目を浴びました。最近では、地元ケーブルテレビのJCNコアラ葛飾でもレギュラー出演するなど、活躍の場が広がっています。
リバー・サイド・コンサートには、奇跡の歌声と称され将来が嘱望される陽菜さんが出演。現在、中学1年生の陽菜さんは、2010年小学4年生でミッキーカーチスと共演以後大塚製薬等CMソングを担当。今年3月、テレビ朝日の「関ジャニの仕分け∞」に出演。プロ歌手と対決し「三日月」を熱唱し見事勝利しました。現在、歌とダンスのレッスンに励んでいるとのことで、将来の活躍が期待されます。この日も、「三日月」など数曲を披露してくださり、会場を魅了しました。
「最初の花火は午後7時15分に同時に」との三郷市側との約束にあわせ、10秒前からカウントダウンが始まりました。アナウンスに合わせて子どもたちも「5、4、3、2、1」とカウント。見事、三郷側の花火とほぼ同時に1発目の花火が夜空を飾りました。流山側では、あざやかな色彩の"彩色スターマイン"や、花火がヤシのように開く"ヤシスターマイン"、菊の花びらが枝垂れ柳のように落下する"カムロ菊スターマイン"、バリバリという特徴的な音が楽しめる"かすみ草スターマイン"などのスターマインのほか、夏の夜空に咲く百花園を思わせる"特大彩色スターマイン"が次々と打ち上げられました。
続いて、流山花火大会の代名詞ともなっている「ザ・スカイミュージカル」。花火と音楽がシンクロしたハイパー花火ショーで、最大全長約300メートルの打ち上げ台に設置された花火が最先端のコンピューター制御システムにより、0.03秒毎の高スピードで打ち上げられ、会場に流れる音楽とシンクロ(同調)するというもの。スタートは、ローリングストーンズの「シーズ・ア・レインボー」。乗りの良い曲調に合わせて小刻みに打ち上がる特殊な花火が、曲のリズムに見事にコラボレーションし観客を魅了しました。
この日は、程よい風があり、花火の煙もすぐに風下に流されて絶好の花火日和となりました。会場には、浴衣姿の若い男女や子どもたちが大勢集まり、江戸川の堤が見物客で埋め尽くされました。柏市から、つくばエクスプレスを利用してきたという寺田則夫さんは、ご家族5人そろって有料観覧席で花火を楽しんでいらっしゃいました。「手賀沼の花火を見に行けなかったので、初めて流山の花火に来ました。ホームページで有料観覧席があることを知り、折角だからとチケットを買ってきました。正面で、しかも花火が打ち上がる元からを見られるのが、他ではなかなか無いですね」と話してくださりました。
今回の花火大会では、昨年に引き続き市役所の駐車場の一部を「車いす観覧優先スペース」として車いす利用者と付添者に開放しました。広報等で募集したところ17組55人の方々が利用され、ゆったりとしたスペースで花火を楽しまれました。ご両親と一緒にいらっしゃった長崎の染谷緩子さんは、生まれながらの障害で車いすを利用されているそうで、流山花火大会を見にいらしたのは初めてとのことです。車いすで人混みに行くのは大変なことで、以前別の花火を見に行ったときに、特に帰りがけに苦労された経験があるそうです。「今回のような取り組みがあって、親子が安心して楽しむことができました」と語ってくださいました。
この日の様子は、JCNコアラ葛飾で初の生中継が行われました。2台のテレビカメラが用意され、花火の炸裂音はもとより会場で流れるナレーションやスカイミュージカルの音楽も集音。都合で会場まで来られなかった皆さんにも、ご自宅にいながら臨場感あふれる映像と音で、花火をお楽しみいただけたのではないでしょうか。さらに、8月26日のデイリーニュースでも紹介される予定です。ぜひ、ご覧ください。
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