8月3日、NPOさとやま(理事長 樫聡 様)が行うホタル観察会が行われ夜の7時に初石公民館集合にも関わらず14組48人の親子が参加しました。同NPOが行う夏の講座3部作の最終回ですが、7月7日の市野谷の森の昆虫観察会、7月21日の新川耕地の水生生物観察会に続き、定員を上回る人気講座です。
初石公民館に集合した参加者は、同NPOの恵良さんからのホタルの簡単な説明を受け、すぐに西初石小鳥の森へ徒歩で移動。森の入口ではさっそく10センチ以上もあるナナフシを発見です。子どもたちはナナフシを手に乗せて動きを観察。隣の子の手にも手渡しで渡して行きました。
街灯もなく真っ暗な森の中を、足元を照らす懐中電灯だけを頼りに奥へと進みます。途中、道を仕切るロープに、今まさに羽化しようというセミの幼虫を発見。子どもたちがすぐに集まってきて観察します。樫さんは「羽化するセミの幼虫は非常に弱い。直接触れることはもちろん、この場合ロープなどをゆするだけでも、簡単に落ちて死んでしまうので、触らないで離れて見守ってあげてね」と説明しました。
さらに進み、池に到着すると電気を消してしばし目をこらします。すると、「いた!いたっ!」と声が上がりました。暗闇の中に緑とも黄色ともいえない淡い光が次々と浮かび上がります。止まっている光、空を漂う光、思っていたよりも小さく淡い光はついては消え、ついては消えを繰り返していました。動いている光はオスで、止まってオスを待っているのがメスの光だそうです。
説明ではホタルが光るのは1週間程度とのこと。ホタルの一生と同じくはかなく淡い光を放っていました。と、1匹のホタルが参加者の近くまでフワフワと飛んできて、みんなが手を伸ばしますがホタルはスルリと手の間を抜け、いつの間にか瞬きも消えていました。一行が入口に戻ると今度は2匹のセミの幼虫が。羽化する場所を探して出てきたようですが、樹ではなくコンクリートの車止めに上って登ってしまったようです。
初石公民館に帰ってくると最後に公民館駐車場を囲むカラスウリの紹介がありました。絹のような形状をしたこの花は一晩しか咲かないそうです。見ていた保護者の方は「ホタルは1週間、セミも1週間、カラスウリは1晩。動植物の命は短い一瞬一瞬が勝負ですね。人間は虫たちから見ると恵まれてると見えるのかな」とおっしゃっていました。
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