7月30日・31日の2日間、流山市消防本部大会議室で、救急救命士に対し、これまで行ってきた救急活動基準の一部改正に伴う研修会が開催されました。二日間で合計24人の救急救命士が参加しました。
流山市の救急業務は、松戸市・柏市・野田市・我孫子市・流山市の5市で構成する「東葛北部地域救急業務メディカルコントロール協議会」で救急活動の基準を定めています。このことは、2000年に国際蘇生連絡委員会とアメリカ心臓協会により世界共通のガイドラインが示されてから、幾多の変遷を経て、ガイドライン2010が作られたことから、日本蘇生協議会(JRC)により日本版の救急蘇生ガイドライン2010が作られました。
今回の研修会は、これを受けて平成25年7月1日から救急業務活動の基準が変更され、救急救命士に対し変更点の確認や疑問点の解消と、実技訓練による救急活動の適切な実施を図るために開催されたものです。
流山市の昨年の救急出動件数は6187件と過去最高となり、さまざまな事案に対応する活動に疑問点を抱く職員も多く、研修会を通して皆で確認し合い、認識を共有することが出来ました。また、「心肺停止傷病者への気管内挿管の適切な処置が出来ているか。」を確認する手技が変更されたため、実施された訓練では従来との変更点を再度見直すことが出来、その対応に戸惑う職員も見られたが、実技を繰り返すことで新たな確認手技を身に付けることが出来ました。訓練では、救急救命士だけでなく救急救命士でない救急隊員も数名参加し、補助者としての役割を習得していました。
流山市の救急出動件数は今年も7月末現在で3744件となり、昨年を上回る勢いで日夜救急要請に対応しています。このような研修会を開催することで救急隊員の資質の向上は勿論のこと、来年度からは救急車も1台増車され、常時5台体制での運用を図ります。しかし、限りある救急車の有効活用のために、緊急性のないケガや病気などの場合には、自家用車やタクシー等の交通機関を利用していただき、いざという時の皆さん自身の安心安全のために、救急車の適正な利用へのご理解とご協力が必要になります。
また、生死にかかわる重症な場合、そばに居る皆さんが手当てを実施していただくことで、命を救う可能性は高まります。流山市では、月に一回、一般公募での普通救命講習を開催しております。心肺蘇生法やAEDの取扱いについて、3時間の講習を受けていただければ修了証を発行しています。流山市ホームページや広報誌などで随時お知らせしておりますので、受講を希望される方は開催場所の消防署へお申し込みください。
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