7月30日、第2回市民環境講座「バスツアーで巡る環境・エネルギー学習」が行われ、40人の参加者が国立環境研究所とアサヒビール茨城工場を見学しました。今回の講座は7月1日号の広報で募集をかけたところ当日のうちに定員に達する人気ぶりでした。
国立環境研究所は、約200人の常勤研究員と約500人の外部研究員が、地球環境や環境システムなど様々な環境分野の研究を行っています。世界130カ国以上から約4,000人の研究者が協力して作成した、平成19年公表のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次報告書にも、76本の論文を採択されるなど国立環境研究所はこうした成果にも協力しています。
東京ドーム5個分の敷地に地球温暖化研究棟や環境リスク研究棟など約20の施設が立ち並びますが、この日は地球温暖化研究棟の会議室での説明となりました。研究員からは、国内の地表温度の調査経過や、人工衛星やジャンボジェットを使った最新の二酸化炭素濃度測定の方法などの説明がありました。同研究所は毎年2回、春・夏に一般公開を行っておりますので、研究施設をじっくりご覧になりたい方はこの時期に見学するのがお勧めです。
最後には研究棟入口の自転車で発電に挑戦。大の大人が全力で自転車をこいでも、朝のドライヤーの電力を発電することもできないようです。一生懸命自転車をこいでくれたクガキョウコさん(小3)は、こぎ終わってすかさずかけられたスタッフの「電気を大切に?」の質問に「する〜(汗)」と息も絶え絶えに即答。見ていた皆さんも笑いに包まれました。
ランチタイムは国立環境研究所近くの同峰公園のテラスハウスでお弁当のランチ。先日までの雨模様から一転、この日は天候も良く気温もあがっていましたが、整備された公園の緑陰を散策するのも楽しみの一つです。
午後からのアサヒビール茨城工場見学では、施設内を見学しながら企業が取り組む地球温暖化対策や資源循環について説明を受けました。同工場では、副産物・廃棄物の再資源化100%を達成しており、工場内に漂う麦汁の香りを感じながらの道程です。最後にはお楽しみの試飲。飲酒できない方には缶に詰められたばかりのフレッシュジュースがふるまわれました。
流山に帰るバスの中では「地球温暖化と異常気象」のDVDも流れ、参加者の皆さんにはちょっとほろ酔いのよい気分で帰路についていただいたかと思います。市民環境講座は、市が市民団体「温暖化防止ながれやま」(春田育男代表)に委託して行っている事業で、講演会や映画鑑賞会など年4〜5回の講座を開催しています。次回第3回市民環境講座の予定は11月30日(土)に生涯学習センター体育館で「暮らしの省エネ」をテーマに、講演会と省エネ住宅機器の展示・説明を予定しており、市で使用している電気自動車も登場する予定です。
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