7月25日、流山市ケアセンターで、流山市職員を対象に男女共同参画研修会が開催されました。テーマは、「男女共同参画とは」、「社会的性別(ジェンダー)とは」そして「私たちが気をつけたいことは」の3つです。講師の奥山和弘さんは、国語の教師であり、2011年から静岡県吉原高等学校の校長を務めたあと今年の3月に退職されました。現在は、個人的に活動をしていた男女共同参画推進に向けた啓発活動や執筆活動を中心に行っています。主な著書に「『男だてら』に『女泣き』―ジェンダーと男女共同参画社会入門」があります。
講師ご自身は社団法人日本漫画家協会の会員ということで、まず11コマのマンガが配られ、最後のコマのセリフを考えるという課題が与えられました。このマンガは、夫が単身赴任することになり、妻と家電製品を手に会話をしているという内容。家事は妻の仕事という固定的役割分担意識があるため、答えを間違える職員も多くいました。講師は、「〇〇は男の仕事、〇〇は女の役割」という枠組みが強くあると多様な選択ができず、その結果、男女共同参画が遠のいてしまう、と話されました。そして、男とは女とはこういうものという枠組みを今一度見つめ直すことが必要だと話されました。
また、男はめったに泣かないという枠組みはいつからあるのかについては、「奥の細道」では松尾芭蕉は8回泣いている、と国語の先生ならではの古典の世界を例に挙げるなど、ユーモアをまじえてわかりやすく語っていただきました。研修後、職員からは「男性も女性も、こうあるべきだという固定概念をできるだけ小さくすることが必要だ。」「男女それぞれが、それぞれの特性があることを知り理解し合うことも重要なことだ。」など、男女共同参画社会についての理解を深められたという感想が多く寄せられました。
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