7月13日、南流山のギャラリー愉(ゆう)の3周年を記念する津軽三味線コンサートが開催されました。ギャラリーには約50人の方がお越しになり、椅子が足りなくなるほどでした。
津軽三味線を披露してくれたのは、山本勇気さんと田澤竹真さん。2人とも同じ師のもとで研鑽を積んでいる兄弟弟子で、師匠と共に舞台に立つのではなく、若手だけで演奏をするのは今回が初めてとのことです。
演奏曲は、津軽五大民謡と言われる「津軽じょんから節」「津軽よされ節」「津軽小原節」「津軽あいや節」「津軽三下がり」を含む全14曲。中でも「津軽じょんから節」は旧・中・新と時代と共に変化した旋律が披露されました。田澤竹真さんがソロで披露した三味線奏者・上妻宏光さんのオリジナル曲「Solitude」では、民謡とは全く違った三味線の落ち着いた現代風の音色に、皆さんは目を閉じながら聴き入っていました。
また、2人が即興で披露した音楽は、それぞれが違う旋律を演奏しながらも、ぴったりと合わせる場面もあり、息のあった演奏に皆さんは感心していました。山本さんは「実は2人で練習したのは2回ほど。でも流派が同じであれば相手のリズムを感じてあわせることができます」と話してくださいました。
東京からお越しの田沢千草さんは、今回の奏者の一人田澤竹真さんのお姉さん。住んでいる場所が近いこともあって、弟の竹真さんの練習を聴くこともあるそうです。田沢さんは「師匠から離れて演奏させてもらえるようになってきて、うれしく思います。練習の時と比べると、お客さんの反応があるからか、演奏により強く想いが込められているように感じます」と話してくださいました。
ギャラリー愉のオーナー・新井洋美さんは、「大人の遊び場として開放できるスペースを作りたくて、そして普段から気軽に足を運んでくれる場所を目指して、このギャラリーをオープンしました。新たに来てくれる人との出会いや、色々な話を聞けることがとても楽しいと思っています。このだれでも気軽に立ち寄れる雰囲気を4年、5年と続けていきたい」と話してくださいました。
ギャラリー愉では、展示やコンサートなどさまざまなイベントを行っています。また、どなたでもスペースを利用して展示することができますので、興味のある方はギャラリー愉(電話:04−7159−7764※月曜休館)までお問い合わせください。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ