7月7日、NPOさとやま主催(樫聡理事長)の昆虫の親子観察会が、市野谷の森(おおたかの森)で開催されました。この日は、昨日までの気温とうって変わって、30℃を超える真夏日となりました。参加者は約60人。同時には観察できないため、2班に分かれてコースを回りました。
今回の講師は、県内の高校の先生で生物を教えている川北裕之さん。まずは森の周りを観察しながら歩いて、次第に森の中心を目指します。
川北さんが子どもたちに「この葉っぱについている白いもの、触ってごらん」と声をかけます。子どもたちが恐る恐る触れてみると、白いものがピョン!と跳ね、子どもたちは驚きを隠せませんでした。「実は、これはハゴロモの幼虫なんだよ」と川北さんが説明をすると、次々に子どもたちも覗き込んでいました。
森に入り、大きい木があるところにたどり着くと、もうセミの抜け殻がありました。「あれは何のセミの抜け殻かな」と子どもたちに図鑑を見せながら一緒に考え、「この大きさはニイニイゼミだね」と説明します。そのほかにもカミキリムシやシャクトリムシのなど、川北さんもすぐには分からない珍しい虫をたくさん観察することが出来ました。
森の中心部に入ると、オオタカが捕食した跡がありました。残念ながらオオタカの姿を確認することはできませんでしたが、子どもたちもオオタカの存在を確かに感じられたようでした。
加からお越しの小林憲史くん(5歳)は、お父さんと一緒に参加しました。憲史くんは「おおたかの森に入るのは初めて。今日はイナゴの仲間を捕まえました。今日は虫がたくさんいて、楽しかった」と話してくれました。
森の中心では、イチモンジチョウやザトウムシ、コウガイビルなど普段見ることができない虫や生き物がたくさんいて、子どもたちは暑さを忘れて観察会を楽しんだようでした。
NPOさとやまの岡田啓治さんは、「今回は、子どもたちを対象にしてその保護者の方にも参加してもらい、市野谷の森の豊かな自然を知ってほしいと思い企画しました。自分たちの身近に素晴らしい自然があることを伝えられれば、と思っています」と話してくれました。
NPOさとやまでは、毎月第1日曜日(1月と8月を除く)に自然観察会を実施しています。この自然観察会は、季節に合わせて、花や虫、鳥など毎回テーマを変えて行います。会員ではない方も参加できますので、興味のある方は岡田さん(電話:04−7152−6856)までお問い合わせください。
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