5月19日(日曜日)、北消防署で市民の方を対象とした普通救命講習会が開催され、市内に在住・在勤の11人の方が、心肺蘇生法とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学びました。
心肺蘇生法は、倒れた人のそばに居合わせた人が素早くはじめることで救命の効果が高まります。特に突然の心停止の原因となる心室細動の処置は、AEDを使った電気ショックでしか心臓の動きを戻すことができません。電気ショックの成功率は、心停止から1分経つごとに約10%下がっていきます。そのため救急車が到着する前に、そばに居合わせた人が行うことで、救命の可能性を高めることにつながります。
普通救命講習会は実技講習が中心で、胸骨圧迫の講習は見た目以上にハードです。しかし、参加された皆さんは、講習が進むにつれて心肺蘇生法、AEDの使用法とも手早く確実に行えるようになっていきました。
今回の受講者の中には、市内路線バスの運転手さんもおり、車内にもAEDの設置が進んでいるとのことで、会社でAEDの取り扱い講習の受講を勧めているそうです。「救命講習は、運転免許を取るときに受講して以来でしたが、今回の講習を受けたことで、いざというきに自信を持って措置ができるのではないかと思います」と話してくださいました。
AEDは公共施設やショッピングセンター、駅などに配置されていて、講習などを受講しなくても使用できます。しかし、いざという時に落ち着いて心肺蘇生法を行い、正しくAEDを使用できるようにと講習会の受講が勧められています。
市内のある職場では、突然倒れた同僚に対しすばやく心肺蘇生が行われ、駆け付けた救急隊が引き続きAEDを使用し処置が施されたことで、心臓の動きが戻り、後遺症もなく社会復帰した事例があります。心肺蘇生法とAEDの使用法がさらに普及すれば、市内の救命率の向上につながります。
消防本部では、毎月1回市内のいずれかの消防署で普通救命講習会の実施を予定しています。また、事業所などのまとまった人数でのお申し込みも随時受け付けています。日程などについては、消防防災課(電話:04−7158−0151)、またはお近くの消防署へお問い合わせください。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
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