5月10日、初石公民館で、市民団体「温暖化防止ながれやま」(春田育男代表)が行う「省エネ市民会議」が行われました。省エネ市民会議は、同団体が毎月一般公開で行っている環境関連の勉強会で、平成19年度に電力使用量計測機器の検証から始まり、節電のデータ解析や太陽光発電設備、ハウスメーカー社員や元気象庁職員などを招いてのエネルギーや気象をテーマとした講演などを行ってきました。
今回は、市環境政策課の職員を招いて、平成21年度に策定されている「地球温暖化対策実行計画〜ストップ温暖化!ながれやま20⇒20(にこにこ)プラン」の説明を受け、事業の進捗状況や、二酸化炭素排出量の算定方式、市民の取組の方向性などについて約20人の参加者がディスカッションを行いました。
流山市が策定した「にこにこプラン」は、平成19年度を基準年に流山市域の二酸化炭素排出量を、平成24年度に9%、平成32年度には20%削減しようというものです。最新の二酸化炭素排出量は、各種統計資料を用いて算定するため約2年遅れで確定するそうで、現在の最新の数値は平成22年度の約8.5%削減と概ね目標達成できる想定となっています。
しかし、震災後の電力供給で火力発電の比率が上がっているため、平成23年度の二酸化炭素排出係数(使用電力量等から二酸化炭素を計算する係数)が東京電力で2割以上上昇していることから、平成23年度は大幅に二酸化炭素排出量が上昇することも考えられ、さらなる省エネルギーや省資源にご協力いただきたいということでした。
説明後のディスカッションでは、エネルギー使用量を「見える化」する環境家計簿の重要性や、複雑な二酸化炭素の問題を分かりやすい言葉で伝えること、市民の皆さんと行政の連携などについて意見交換が行われました。毎月行われる「省エネ市民会議」は市民の皆さんも参加できるほか、同団体では6月22日(土)に市の委託事業でもある市民環境講座「地球温暖化と利根運河の生物多様性」を行います。利根運河を運河橋から森の図書館までウオーキングした後、森の図書館で地球温暖化と利根運河についての講演を予定しています。参加者の募集は6月1日号の広報に掲載する予定です。
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