4月27日、生涯学習センターで、流山市音楽家協会(里舘雅恵会長)主催の、サロンコンサート25周年・300回を記念したスペシャルサロンコンサートが開催されました。当日はチケットが全て売り切れ、定員いっぱいの300人の方がいらっしゃいました。通常のサロンコンサートは45分間ですが、スペシャルサロンコンサートは倍の1時間30分。音楽家が奏でる美しい演奏に皆さん酔いしれていたようでした。
このコンサートは2部構成で行われ、第1部はフランスの作曲家・アダンの「キラキラ星変奏曲」で幕を開けました。「キラキラ星」は大変有名な曲でご存じの方も多いと思いますが、原曲は18世紀にフランスで流行したシャンソンで、女の子が恋心を母親に打ち明けるという内容です。アダンのほかにもモーツァルトが変奏曲を作曲しています。
続いて、前日の26日に行われた第300回サロンコンサートでも演奏されたモーツァルト作曲の「オーボエ協奏曲ハ長調」「魔笛」、ショパンの「ワルツop.64-3変イ長調」、オペラ「ラ・ボエームより 愛の二重唱 愛らしい乙女よ」が披露されました。
2部では、サロンコンサートへのリクエストで多く寄せられる映画音楽から始まりました。最初の曲はロバート・デニーロ主演の映画「ミッション」より「ガブリエルのオーボエ」、続いて映画「タイタニック」より「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」がオーボエ奏者の橘秀樹さんによって披露されました。演奏の息遣いまで聞こえてくるほど想いが込められた演奏に、会場中が聴き入っていました。
2曲目が終わると、どこからともなく猫の鳴き声が聞こえてきました。これは3曲目のロッシーニ作曲の「猫の二重奏」の演出で、この曲は「ミャーオミャーオ」と、猫の鳴き声のみで描かれた二重唱です。ソプラノの池田浩子さん、伊津野志保さんが観客席の中を「ミャーオ」と言いながら花を取り合う様子はとてもコミカルで、この演出の「オチ」でゲストの高柳圭さん(テノール)が、オス猫として登場して花束を渡すシーンでは、会場中が笑いに包まれました。
続いてフランスの作曲家マスネが発表した歌劇「タイス」の中で演奏されるタイスの瞑想曲が脇野真樹さんのヴァイオリンの独奏で演奏され、プッチーニ作曲の歌劇「トスカ」の中で歌われる「星はきらめき」が高柳さんの独唱で披露されました。そして昨日のサロンコンサートでも演奏された、ラフマニノフ作曲のピアノ協奏曲第2番が掛川文香さん(ピアノ)と板倉寿美子さん(電子ピアノ)で披露されました。
最後は、本日の出演者全員でヴェルディのオペラ「椿姫より 乾杯の歌」を披露。今年はヴェルディの生誕200年に当たり、「椿姫」はヴェルディの代表作の1つです。この「乾杯の歌」はオペラが開幕して間もなく歌われる有名な曲です。オペラの幕開けを盛り立てる曲だけあって、コンサートは最高潮を迎えたままその幕を閉じました。
松ケ丘からご友人とお越しの女性は「普段のサロンコンサートにはなかなか行けないですが、生演奏を近い距離で聴くのはとても迫力があります。半分くらいは聴いたことがある曲で、とても楽しい時間を過ごすことができました」と話してくださいました。
松戸市からお越しの千田哲子さんは「初めてサロンコンサートを鑑賞しましたが、曲も分かりやすくて素晴らしかったです。ぜひまた来たいと思います」と話してくださり、一緒にいらっしゃった松戸市の美木雄一さんは「人数が少ない部分を電子ピアノなどで補っていて、好きな曲をたくさん聴くことができて楽しめました」と感想を話してくださいました。
次回のサロンコンサートは5月31日12時15分から、市役所1階ロビーで行います。テーマはピアノ特集です。ご都合のつく方はぜひ、お越しください。サロンコンサートのお問い合わせは、流山市音楽家協会・里舘さん(04−7153−4085)まで。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ