4月14日(日曜日)、「流山での新選組」を全国に情報発信している新選組流山隊(松下英治隊長)による、歴史の舞台となった現地を巡りながら案内・解説する「流山巡察会」が行われ、市内外から8人の新選組ファンの方が集まりました。一般には水色で知られる新選組の法被とは違う、流山隊オリジナルの黒装束をまとって街中を歩く隊員の姿に、物珍しさからか道行く人は目をとめていました。
巡察会は、新選組流山隊を結成した10年前から行っており、これまでに開催した数は200を超えます。多い時は一度に約100人を案内したこともあるそうですが、現地で説明をするため、今回くらいが説明しやすい人数だそうです。散策するコースや内容は相談に応じて決め、この日の巡察会は、流鉄流山駅〜博物館〜矢河原の渡し〜浅間神社〜常興寺〜閻魔堂〜近藤勇陣屋跡の順に巡る約2時間の行程です。
隊長の松下さんは、もともと新選組に興味があったわけではなく、流山市観光協会の副会長を務めることになったことがきっかけで、新選組について調べるようになったとそうです。当時、流山のお土産品などに「近藤勇終焉の地」と書かれていましたが、調べてみると実際には板橋で処刑されていることから、「近藤勇と土方歳三の離別の地」と改め、流鉄流山駅前に目立つように看板を設置しました。
新選組流山隊では、新選組に関する史料解読や史跡調査などを積極的に行い、通説とは異なる研究成果を多く発表しています。「一般に知られた新選組とは異なる点も多いから皆さん驚かれます」とのことで、松下さんの説明を受けて参加者の方からは驚きの声が何度もあがりました。
今年は新選組結成150周年に当たり、訪れた博物館では記念展「近藤勇と土方歳三 離別までの90日」を開催中で(平成25年4月21日まで)、近藤勇が新選組になって初めて挙げた成果を綴った直筆の書簡や、お金の無心に実家に宛てた細々とした字で書かれた書簡など、大変貴重な品々が展示されています。離別までの90日を順に追っていく展示構成となっており、松下さんが解説していると、周囲の方たちも集まってきだし、いつの間にか20人ほどの人だかりができていました。
最後に訪れた近藤勇陣屋跡では、「この場所は一般には長岡屋として知られているが、実際には醸造家「鴻池」だった場所」と説明。参加者の一人で、7年前にアメリカから来日し、英語の先生をしながら新選組の研究をしているグテルス・マリアンさんは「近藤勇について英語で書かれたものは少なく、現地を見ながら解説を受けられて参考になりました。知っていることとは違うことも多く面白かったです」と満足した様子でした。松下さんは「いろいろな説がありますが、新選組を皆さんに楽しんでほしいと思います」と話しています。巡察会の申し込みは電話(090-3041-7051)でどうぞ。
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