「なづのふれあいの家」(松本勝利会長)では、有志で月2回程度ウオーキングを行っています。毎回参加者は5から10人で、近所の寺社や公園などを2,3時間かけて巡ります。時には、電車やバスを利用して、柏の葉東京大学キャンパスや市川植物園、大町公園などへも出かけたり、筑波山や高尾山に遠出をしたりもします。リーダー役の椿卓さんが中心となって、桜や紅葉の見頃のシーズンや文化祭、展覧会などに合わせてコースを設定し、企画をしています。参加者のみなさんは顔なじみになり、お互いがおやつなどを持ち寄って和気あいあいと続いています。
今秋には、新しい趣向として、「NPO法人 流山史跡ガイドの会(青柳孝司会長)」のご協力をいただいて、「近所の寺社巡り」をテーマに天形星神社、諏訪神社などを巡りました。いつもは、談笑しながらだったり、黙々と歩いたりするウォーキングも、今回はガイドさんの地元史跡の由緒伝来の解説を聞きながらの寺社巡り。地元への理解を深め、愛着を育む絶好の機会となり、参加者からは大変好評の企画となりました。この回は、ガイド付きとの前宣伝もあってか、いつもよりも大きく上回る20人が参加しました。
前回の好評ぶりに応え、11月8日に「地元の古民家と長屋門巡り」と銘打ったガイド付きウオーキングが行われました。今回も「流山史跡ガイドの会」にガイドを依頼して行われました。9時に名都野自治会館前に集まったのは7人。天気は最高の秋晴れで、いつもの柔軟体操で体をほぐし、1.5キロメートル先の野々下水辺公園へ向けて出発。公園でガイドさんと合流し、早速水辺公園について、「坂川の源流であり、坂川の浄化のために利根川から引かれた用水路だった」と説明がありました。
富士見橋を渡り、最初の見学先となったのは、吉野家の長屋門。ここの規模は、流山市内随一だそうで、家主さんの事前許諾をいただいて、私有地内を見学しました。次いで、吉野家の傍系の芳野家、そして本多家家臣の中山家と巡りました。「こんな勇壮で風情に富んだ門構えの屋敷が点在していたのか」と、参加者は驚いていました。解説によると「各家は、代々殿様に仕える郷士で、日ごろ田畑を耕して年貢を納める庄屋・農民として、有事の際は何はさておき殿様の下に馳せ参じる武士として、そして、戦いの道具となる弓や矢を作る役割を持った家臣団を形成していた」とのことです。
その後は、伊原丹後之守の館とゆかりの忠犬小金丸の物語、三本松遺跡(前方後円墳)、熊野神社、長福寺跡の愛染明王を祀る愛染堂などを見てまわりました。参加者は、「たった半日でしたが、流山の郷土史通になれたような気分になり、有意義なウオーキングを終えました。流山史跡ガイドの会の青柳会長のガイドは、幅広い知識と奥深い研究の上に、巧妙洒脱な語り口で最高でした。他のガイドさんたちにも、それぞれの口調や雰囲気があり、楽しめた素晴らしい一日となりました。次の機会を今から楽しみに「なづの会ウオーキング」を続けたいと思っていす。」と大満足の様子でした。
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