7月25日、高校生を対象に、認知症サポーター養成講座が実施されました。講座には生徒16人、保護者9人、教職員9人が参加しました。養成講座では高齢者疑似体験やクイズ、寸劇、グループワーク等により、認知症への理解を深めるとともに、認知症の方との接し方について学びました。高齢者疑似体験では、生徒や教職員は、肘や膝などの関節の動きを抑制するサポーターや、腰部に負荷のかかる前傾ベルト、白内障の方の視界を再現した眼鏡、大きな音しか聞こえないイヤホンを着用し、高齢者が感じる四肢と聴覚、視覚の不自由を体験しました。
寸劇では、財布をしまいこんだことを忘れてしまい、「財布がない」というおじいさんと孫を生徒が演じました。認知症の方への好ましくない接し方を見てもらった後に、適切な接し方をグループワークで話し合いました。生徒からは「おじいさんと一緒に財布を探す」などの意見が出ました。受講した生徒からは、「認知症について詳しく知らなかったです。自分のイメージと違い、詳しいことを知ることが出来ました。今後のことに活かすことが出来たらいいなと思っています」「認知症は誰でもなってしまうということを聞いて、自分の周りの人が認知症になったら温かく見守れたらと思いました」「認知症の方への接し方をもっと知りたい」といった感想が寄せられました。
認知症は誰にでも起こりうる脳の病気です。厚生労働省の発表によると、85歳以上の4人に1人は認知症であるといわれています。認知症の方が生活していくのは思った以上に大変です。しかし、周囲の理解や気遣いがあれば、穏やかに生活していくことができるのです。「認知症サポーター」は、認知症を正しく理解して、認知症の方やご家族を温かく見守る応援者のことをいいます。現在、全国で500万人を超える方が認知症サポーターとなっており、流山市においても、市内4か所にある地域包括支援センターが認知症サポーター養成講座を実施し、4,500人を超える認知症サポーターが誕生しています。地域の団体やサークル等にも出向いておりますので、認知症サポーター養成講座の開催を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。
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