7月5日(土曜)、伝統芸能の愛好家の皆さんによる発表会「お楽しみ会」が初石公民館で行われ、お囃子やかっぽれに落語など、12の演目が披露されました。演目のひとつとして、宮中の儀式で奏でられる雅楽の演奏も行われ、雅な音色をホール中に響かせました。
雅楽を披露したのは、西初石に住む中村智さん(74歳)が起ち上げた「流山市雅楽を楽しむ会」。中村さんは諏訪神社で雅楽の演奏を聞き「自分でも演奏してみたい」と思い、演奏をしていた「東葛雅楽会」に平成24年8月に入会。柏市や松戸市などの神職の方から直々に指導を受け、昨年12月に地元流山で同会を発足させました。経験者の富塚晃司さん・千鶴さんご夫妻(松ヶ丘)らも加入し、月2回の練習のほか、雅楽の演奏を聞きに行くなど研さんを積んできました。
中村さんが篳篥(ひちりき)を、富塚さん夫妻が龍笛(りゅうてき)を吹き、雅楽で曲に入る前に演奏する「平調音取(ひょうじょうねとり)」と、雅楽の中でもよく知られる「平調越殿楽(えてんらく)」の2曲を披露しました。演奏を聞いた西初石にお住いの小竹さん(女性)は「高尚な響きで厳かな雰囲気を味わえました。公共施設のように身近な場所で雅楽が聞けるとは感激です」と嬉しそうに話しました。
会として披露するのは今回が初めてのことで、中村さんは「これを機に、より多くの雅楽愛好家が集まってくれればうれしい。また、もっと上手な方たちの演奏が行われるようになればいいですね」と期待を込めます。
演奏を聞いた今回の発表会は、同会のほか、「流山市おおたかの森お囃子会」「流山市かっぽれ踊りを楽しむ会」が参加していますが、いずれも代表は中村さんです。中村さんは定年退職後にお囃子を始め、それを皮切りに多くの伝統芸能を習得し、現在では市の制度「まちの先生」にも登録し市民講師も務めています。「今回、発表会の名称を「お楽しみ会」にしているのは、まず自身が楽しみ、そしてそれを見たお客さんも楽しむことを目的としているから。何でも楽しむことが一番です」と話します。入会を希望する方は中村さんへお問い合わせを(04-7154-1362)。
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