毎年6月23日から6月29日までの一週間は内閣府が提唱する男女共同参画週間です。流山市では、6月21日(土曜日)に男女共同参画週間記念フォーラムとして、流山市生涯学習センターにて、国立音楽大学名誉教授である小林緑さん、ヴァイオリン長尾春花さん、ハープ景山梨乃さん、ピアノ栗田奈々子さんをお招きして、トーク&女性作曲家コンサート ヴァイオリンとハープとピアノの競演〜若き女性名手3人が奏でる多彩な女性の作品〜が開催され200人を超える皆さんが19世紀の女性作曲家の音色を楽しみました。
レクチャーの小林緑さんは、2008年からの「津田ホールで聴く女性作曲家」コンサート・シリーズは2012年で4回を重ね、2014年国際女性デーに際して「フランスの女性作曲家を聴く」コンサートを企画担当し好評を得ており音楽の世界から男女平等の実現を目指しています。小林さんのレクチャーをはさみながら、若いけれど実力派の女性三人の演奏は、「とても素晴らしい演奏だった」「流山市でこんな素敵なクラシックが聴けてよかった」また、「小林さんのお話もとてもわかりやすく当時の女性作曲家たちに思いをはせることができた」と来客者の心をひきつけ、たくさんの感想が寄せられました。
また演奏者自身の感想として「世に出ることがなかったけど、これは心からの音、私たちが演奏を続け、広めていきたい」と強く語っていたのが印象的でした。小林先生は「当時の女性作曲家は男性に衰えない活動をしていたのにもかかわらず近年まで脚光を浴びることがなかった。また、今回紹介した作曲家の一人であるファランクは、19世紀間、ただ一人の女性正教授となりながらも同学院での男女の給与格差とも闘いました。創造力に性差はありません。これからも女性作曲家のすばらしい演奏を広めていきたい」と語られました。コンサートがエンディングを迎えても、なおも拍手が鳴りやみませんでした。
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