ページ番号1044443 更新日 令和6年2月2日
令和5年11月25日(土曜日)、初石公民館でこころの健康講座「あなたの周りのこころのSOSに気づくために」が開催されました。
令和4年の日本の自殺で亡くなった方の人数は、令和3年と比較して増えており、特に小中高生の自殺者数は令和4年には過去最多の514人となっています。 身近な方や大切な方が悩みを抱えているときに、その悩みに気付き、必要な支援につなげ寄り添う「ゲートキーパー」の活動や役割を知る機会として、30人の方が参加されました。
本講座は、NPO法人OVA代表理事・伊藤次郎さんを講師にお迎えしました。伊藤さんは、平成25年、若者の自殺が深刻な状況にあることに問題意識を持ち、マーケティングの手法を用いて自殺ハイリスクの若者にリーチしようと「夜回り2.0」というインターネット・ゲートキーパーの手法を開発し、翌年にNPO法人OVAを設立されました。
伊藤さんは、年齢階級別の自殺の現状についてデータを踏まえて紹介された上で、自殺は「追い込まれた末の死」といえるが、自殺をする直前まで「生きたい」「死にたい」の間で揺れ動いているという、自殺に追い込まれる人の心理についてわかりやすく説明しました。また、こころのSOSが表面化されているのはごく一部であるが、「死にたい」人のこころのSOSに対し、周囲がそのサインに気づくことの大切さについてお話がありました。そして、こころのSOSを抱える方に対し声をかけること、耳を傾けることの大切さとその実践について具体例も交えてお話されました。
参加者からは、「人との会話やつながりを大事にしていきたいと思います」「支えて寄り添う、見守る、大切なことだと思っています」などの声が寄せられ、自身と周囲の方のこころの健康を保つために人とのつながりを意識した参加者の声が印象的でした。
流山市では、こころの健康について、電話や面談・訪問などでご相談に応じています。人と話すことで気持ちが楽になったり、不安が解消することもあります。1人で悩まず、是非ご相談ください。健康増進課(04-7154-0331)
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