ページ番号1043587 更新日 令和5年10月6日
令和5年9月20日、文化会館で、千葉大学環境健康フィールド科学センターの三輪正幸さんを講師に迎え、「失敗しない柑橘類の育て方」をテーマに庭木の管理講習会を開催し、午前の部に39人、午後の部に38人の方々にご参加いただきました。
三輪さんは果実の無種子化の研究やテレビ番組出演を通して家庭園芸の普及に力を入れています。
今回の講義は、栽培上のポイントとして、受粉樹(苗木1本で結実するものとそうでないもの)、摘果(果実が小さいうちに間引くこと)、収穫(かんきつ類の種類によって異なる収穫の時期)、剪定(剪定の適期)、病害虫(かいよう病や黒点病などの対応)についてそれぞれの悩みにあわせた説明がありました。
実つきが悪い原因として、かんきつ類は総じて寒さに弱く、冬の寒さで木が傷むことや、剪定で枝を切りすぎること、肥料をやりすぎていること、果実をならせすぎていること、日当たりや水はけの状態、苗木が若いと実がつかないことについて説明がありました。
そのなかでも、苗木が若いと実がつかないという説明では、木は植え付けてから3〜5年間は収穫できないとのことで、「桃栗三年、柿八年・・・ゆずの大馬鹿20年(諸説あり)」と昔からいわれていることわざを交えながら講義を行い、笑いが起こる場面もありました。
また、剪定で枝を切りすぎることについては、剪定の時期や剪定方法などの説明に加え、適正な肥料の時期・種類・使用量などの説明がありました。
病害虫の話では、実際に被害を受けたかんきつ類の写真をスクリーンに映しながら紹介し、薬剤などの対処のアドバイスがありました。
講習会が終了した後も、個別に質問をする受講生が三輪さんの前に長い列を作り、三輪さんは1つ1つの質問に丁寧に答えている様子で、三輪さんの熱心な説明と受講者の方々の熱意が感じられる講習会となりました。
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