ページ番号1042518 更新日 令和5年6月14日
令和5年5月27日(土曜日)、生涯学習センター(流山エルズ)多目的ホールで、男女共同参画週間記念事業「2大巨頭対談 声なき声を聴く〜女性をとりまく法律と社会〜」(主催:男女共同参画室、企画運営:NPO法人パートナーシップながれやま)が開催されました。
元千葉県知事で「女子刑務所のあり方研究員会」委員長の堂本暁子さん、法学者でお茶の水女子大学名誉教授の戒能民江さんを講師にお招きし、第1部ではそれぞれの講演、第2部ではお二人による対談が行われました。
堂本さんは「刑務所にいる妊婦は出産後2、3日しか赤ちゃんと一緒に居られない。せめて1週間から10日間は赤ちゃんのためにも一緒に居させられないか」という助産師からの陳情をきっかけに女子刑務所の問題に携わることになり、妊娠や出産、更年期などの女性の健康に配慮がない女子刑務所の実情は人権問題だという思いから取り組んでいらっしゃるとのことです。「刑を終えた人は地域で暮らす。受け入れられる環境づくりを市町村(地域)と国(刑務所)が連携してサポートしていくことが必要」と話されました。
[画像]戒能民江さん(34.8KB)戒能さんは、令和4年5月に制定された「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」(女性支援新法)について話されました。「昭和31年に制定された売春防止法と婦人保護事業は、売春で逮捕された女性を悔い改めさせるよう処罰・指導するという管理的なものであり、困難な状況に至った女性を支援するという視点がないため、再犯してしまう。女性支援新法の意義とポイントは、法律の基本理念である当事者の意見の尊重と心身の健康回復、国・地方公共団体の公的責任による支援の提供、女性自立支援施設などの民間との協働による支援である」と話されました。
[画像]対談の様子(32.3KB) 第2部ではお二人による対談が行われ、困難な状況に陥った女性への支援を福祉の領域に位置付ける必要性、自分の身体や人生を女性自身が自己決定できることの重要性が語られました。
最後に堂本さんは「何か起こってからではなく、事前にネットワークを作り、関係する機関が互いに連携を取ることが大切。男性も聞きに来てくれて嬉しかったです。大応援団です」と語りました。戒能さんは、「貧困や暴力被害など困難な状況にある女性は、自ら助けを求めることも難しい。自ら声を届けられない女性が罰ではなく支援を受けられるよう作った女性支援新法です。一緒に進んで行きましょう」と語り、イベントを締めくくりました。
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