ページ番号1039175 更新日 令和4年11月10日
令和4年10月20日(木曜日)、生涯学習センター(流山エルズ)で「女性の視点で! エンパワメント防災講座」(主催:流山市企画政策課男女共同参画室、企画運営:NPO法人パートナーシップながれやま)が開催されました。
埼玉県男女共同参画推進センター事業コーディネーターで、元復興庁男女共同参画班上席政策調査官の薄井篤子さんを講師に迎え、東日本大震災で、被災者がさいたまスーパーアリーナに集団避難してきたのをきっかけに始めた被災者支援の活動の様子などを学びました。
当時、講師の団体が管理していた施設を避難してきた女性と子どもに提供。シャワー室を開放し、女性限定のハンドマッサージのブースを開設したところ、女性の被災者は家族の世話や食料の調達など忙しい現実があり、マッサージの途中にも携帯電話が鳴り、「早く帰ってこい」と言われている場面を何度も目にしたと話されました。
災害時には、平常時の社会的構造の問題が顕在化し、男女格差をはじめ、より弱い立場にひずみが向かっていくこと、「非常時だから」という言葉で困難が見えないようにされていくこと、そして、災害リスク削減政策の中に女性のリーダーシップを組み込むことの重要さについて繰り返し話がありました。
「災害時に、ではなく、平常時から地域社会に男女共同参画の視点を取り入れることで、人が集まり出会い、情報が集まり、地域のネットワークが活性化する。それは必ず被災時に生かされる」と薄井さんは話されました。一方で、女性は弱くて一方的に支援される側ではなく、女性が自分の経験の中で培ってきた知恵や力を元にして社会参画することで、災害に強い社会が作られるのだとも語られました。
「講師の体験に基づいた話が参考になった」「地域のつながりが防災に繋がることが分かった」など、参加者が防災に対してそれぞれ考える実り多い講座になりました。
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