ページ番号1035978 更新日 令和4年4月22日
令和4年4月13日(水曜日)、おおたかの森北在住のアーティスト・ミヤザキケンスケさんの元に約5年前にマリウポリで制作した壁画の様子が伝えられました。「平和の象徴」として描かれた壁画には、砲撃の跡が深く刻まれました。ミヤザキさんにこのことを伝えたのは当時マリウポリで出会い、この壁画を一緒に描いた日本好きの若者でした。
[画像]壁画制作中の様子(38.1KB)平成29年の夏、ミヤザキさんはウクライナのマリウポリ郊外にある学校で、およそ11メートル四方の巨大な壁に「平和の象徴」を描き上げました。当時のマリウポリはクリミア併合による避難民を受け入れている地域で、ミヤザキさんはその姿勢に共感し、現地の方々と一緒に平和と共存をテーマにした壁画を制作することを決意。
[画像]壁画制作の様子(47.7KB)壁画のデザインは、ウクライナ民話を元にした絵本「てぶくろ」をモチーフにしました。この物語は、雪の降る寒い日に動物たちが場所を譲り合いながら手袋に入っていくという話。避難民を受け入れるマリウポリに制作したこの壁画には、さまざまな地域の人達が協力し合い、共存できる平和な未来への願いが込められました。
[画像]完成した時の様子(38.0KB)壁画を作成し始めた当初、現地には怪訝な面持ちで眺めている方が多かったそうです。言葉が通じない方には、ジェスチャーでコミュニケーションを図りました。時間が経つにつれて現地の方々から差し入れをもらったり、夏休み中の少年・少女と遊んだりと交流が深まりました。壁画のデザインには現地の方々の意見を取り入れ、現地の方々が共感できる作品を目指し、協力して世界に一つしかない大作を描き上げました。
[画像]壁画の続編を描けることを願い制作した作品(68.7KB)約5年後の令和4年2月、ロシアによる軍事侵攻が開始し、ウクライナの東部に位置して軍事的にも重要な拠点とされるマリウポリは激しい攻撃を受け、街の様子は一変しました。「被害を受けた街の様子を映像で見ると胸が痛みます。色が無くなって灰色になった街は、鮮やかに描いた壁画とは対照的でした。自分にできることは、見た人が平和を感じるような壁画の続編を描くことだと思います。現地の方々は今を生きるために必死で戦っています。そのことをより多くの方が知ってくれると嬉しいです」と未来の平和を切望しながらミヤザキさんは語りました。
[画像]ミヤザキさん(78.5KB)ミヤザキさんは世界中で現地の方々と協力し、平和のための壁画制作などを行っています。作品は、絵を見た人が「スーパーハッピー」になれるように明るい色が多く使われ、満開の花々が多用されています。
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